平成 6年(1994年) 第 5回 沖縄県議会(臨時会)
第 1号 9月 2日
第 1号  9月 2日
 

議 事 の 概 要 
       平成6年9月2日(金曜日)
        午前10時1分開議
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 会期の決定
日程第3 米軍AV─8Bハリアー攻撃機墜落事故に関する意見書
     (議員提出議案第1号)(下地 常政君外13人提出)
日程第4 米軍AV─8Bハリアー攻撃機墜落事故に関する抗議決議
     (議員提出議案第2号)(下地 常政君外13人提出)

○議長(儀間光男君) ただいまより平成6年第5回沖縄県議会(臨時会)を開会いたします。
○議長(儀間光男君) これより本日の会議を開きます。
 日程に入ります前に報告いたします。
 本日、下地常政君外13人から、議員提出議案第1号米軍AV─8Bハリアー攻撃機墜落事故に関する意見書及び議員提出議案第2号米軍AV─8Bハリアー攻撃機墜落事故に関する抗議決議の提出がありました。
 その他の諸報告については、お手元に配付の文書により御了承願います。
○議長(儀間光男君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  
 今期臨時会の会議録署名議員は、会議規則第114条の規定により
   30番 嘉 数 昇 明 君 及び
   37番 大 城 秀 昭 君
を指名いたします。
○議長(儀間光男君) 日程第2 会期の決定を議題といたします。
 お諮りいたします。
 今期臨時会の会期は、本9月2日の1日といたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(儀間光男君) 御異議なしと認めます。
 よって、会期は、本9月2日の1日と決定いたしました。
○議長(儀間光男君) この際、日程第3 議員提出議案第1号 米軍AV─8Bハリアー攻撃機墜落事故に関する意見書及び日程第4 議員提出議案第2号 米軍AV─8Bハリアー攻撃機墜落事故に関する抗議決議を一括議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を求めます。
 下地常政君。
    〔下地常政君登壇〕
○下地常政君 ただいま議題となりました議員提出議案第1号及び第2号について、提出者を代表いたしまして提案理由を御説明申し上げます。
 去る8月17日午後3時54分ごろ、岩国基地所属のハリアー攻撃機が、嘉手納の北西約44海里の海上、粟国島近海に墜落しております。
 ハリアー攻撃機が墜落した粟国島の北西海域には、読谷、本部、渡名喜、嘉手納、那覇地区漁協が8基のパヤオを設置して、カツオ、マグロ、カジキ等を漁獲しており、またソデイカ釣り、一本釣り、深海タチウオ等の漁業も行われ、年間140隻余の漁船が漁場として利用しております。
 このような海域でのハリアー攻撃機の墜落事故は、一歩間違えば大惨事を引き起こすものであっただけに、関係漁民はもとより県民に大きな衝撃を与えております。
 本県におきましては、去る7月にはF15イーグル戦闘機やCH46─E型ヘリコプターが相次いで墜落事故を起こすなど、これまで米軍演習等による事件事故が数多く発生しております。
 これらの事件事故に対し、本県議会はその都度関係機関に厳重に抗議をし、事件事故の再発防止を強く要請してまいりましたが、それにもかかわらず今回、危険きわまりないハリアー攻撃機の墜落事故が発生したことはまことに遺憾であり、断じて容認できるものではありません。
 本県においては、ハリアー攻撃機の事故が3件発生しておりますが、そのうち2件が沖縄近海での墜落事故となっております。
 沖縄本島の南から東岸、残波岬沖、久米島周辺、宮古北方、石垣島南、与那国周辺の距岸10海里から30海里の海域で、水深が1000メートルから2000メートルのところには、合計177基のパヤオが設置されて、ひき縄漁業等に利用され、年間約2700トンの漁獲を上げており、沿岸漁業の不可欠た業態となっております。
 このような状況にかんがみ、周辺海域における漁業の安全操業を確保することは、本県の漁業振興上極めて重要な課題であります。
 以上、申し述べましたような理由から、ハリアー攻撃機の墜落事故に強く抗議をし、同機の本県への飛来と訓練の即時中止を関係要路に要請するため、両議案を提出した次第であります。
 意見書を朗読いたします。
    〔米軍AV─8Bハリアー攻撃機墜落事故に関する意見書朗読〕
 次に、抗議決議につきましては、内容が意見書と同じでありますので、案文の朗読は省略いたしまして、あて先だけを申し上げます。
    〔米軍AV─8Bハリアー攻撃機墜落事故に対する抗議決議のあて先朗読〕
 以上で提案理由の説明は終わりますが、慎重御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。
 なお、両議案につきましては、その趣旨を関係要路に要請するため議会代表を派遣する必要があるとの意見の一致を見ておりますので、議長におかれましてはしかるべく取り計らっていただきますようお願いいたします。
○議長(儀間光男君) これより質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告はありません。
 質疑はありませんか。
    〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(儀間光男君) 質疑なしと認めます。
 これをもって質疑を終結いたします。
 この際、お諮りいたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第1号及び第2号については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(儀間光男君) 御異議なしと認めます。
 よって、両案については委員会の付託を省略することに決定いたしました。
○議長(儀間光男君) これより議員提出議案第1号米軍AV─8Bハリアー攻撃機墜落事故に関する意見書及び議員提出議案第2号米軍AV─8Bハリアー攻撃機墜落事故に関する抗議決議の2件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 ただいまの議案2件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(儀間光男君) 御異議なしと認めます。
 よって、議員提出議案第1号及び第2号は、原案のとおり可決されました。
○議長(儀間光男君) ただいま可決されました議員提出議案第1号及び第2号については、提案理由説明の際提出者から、その趣旨を関係要路に要請するため議員を派遣してもらいたいとの要望がありました。
 よって、お諮りいたします。
 議員提出議案第1号及び第2号の趣旨を関係要路に要請するため議長及び議員5人を派遣することとし、その期間及び人選については議長に一任することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(儀間光男君) 御異議なしと認めます。
 よって、さよう決定いたしました。
○議長(儀間光男君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 今期臨時会の議会活動状況は、後ほど文書をもって報告いたします。
 以上をもって本日の会議を閉じます。
 これをもって平成6年第5回沖縄県議会(臨時会)を閉会いたします。
   午前10時11分閉会

 
19940501000010