平成 7年(1995年) 第 8回 沖縄県議会(臨時会)
第 1号 10月30日
第 1号 10月30日
 

議 事 の 概 要
平成7年10月30日(月曜日)
午前10時開会
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 会期の決定
日程第3 米軍F‐15イーグル戦闘機墜落事故に関する意見書
日程第4 米軍F-15イーグル戦闘機墜落事故に関する抗議決議
午前10時11分流会

○議長(嘉数知賢君) ただいまより平成7年第8回沖縄県議会(臨時会)を開会いたします。
○議長(嘉数知賢君) これより本日の会議を開きます。
 日程に入ります前に報告いたします。
 本日、幸喜勝君外11人から、議員提出議案第1号米軍F‐15イーグル戦闘機墜落事故に関する意見書及び議員提出議案第2号米軍F-15イーグル戦闘機墜落事故に関する抗議決議の提出がありました。
 その他の諸報告については、お手元に配付の文書により御了承願います。
○議長(嘉数知賢君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 今期臨時会の会議録署名議員は、会議規則第114条の規定により
   8番 幸 喜   勝 君 及び
  14番 太 田 守 昭 君
を指名いたします。
○議長(嘉数知賢君) 日程第2 会期の決定を議題といたします。
 お諮りいたします。
 今期臨時会の会期は、本10月30日の1日といたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、会期は、本10月30日の1日と決定いたしました。
○議長(嘉数知賢君) この際、日程第3 議員提出議案第1号 米軍F-15イーグル戦闘機墜落事故に関する意見書及び日程第4 議員提出議案第2号 米軍F-15イーグル戦闘機墜落事故に関する抗議決議を一括議題といたします。
 提出者から提案理由の説明を求めます。
 幸喜 勝君。
   〔幸喜 勝君登壇〕
○幸喜 勝君 ただいま議題となりました議員提出議案第1号及び第2号について、提出者を代表し一括して提案理由を御説明申し上げます。
 米軍人による少女暴行傷害事件で、米軍や米軍基地に対する県民の怒りと抗議の声が高まるさなか、基地関連事故が発生し、県民の怒りは頂点に達しております。
 このような中で去る10月18日午前9時30分ごろ、米軍嘉手納基地の南方約104キロメートルの海上に嘉手納基地を発進した第44戦闘飛行中隊所属のF-15イーグル戦闘機が訓練中に墜落する事故が発生しております。
 墜落事故海域は、公海上とはなっているものの米軍の訓練水域外であり、同海域は県内外のマグロはえ縄漁やソデイカ漁の好漁場となっていて常時漁船が操業している海域であります。
 米軍の航空機訓練は、指定された訓練空水域内で訓練すべきであるにもかかわらず実際には訓練空水域外で行われている疑念があります。先月、鳥島近海で発生したハリアー攻撃機の墜落についても指定水域外であります。
 このように立て続けに起きた航空機墜落事故が訓練水域外での事故であり、一歩間違えば漁業者を巻き込む大惨事になることは必至であります。
 復帰後、米軍航空機事故は121件を数えており、そのうち墜落事故が36回も発生しております。
 最近においては、昨年4月の嘉手納弾薬庫地域へのF-15イーグル戦闘機の墜落事故、その2日後に普天間飛行場での中型ヘリの墜落事故、同年8月には粟国島近海でのハリアー攻撃機の墜落事故、同11月にはキャンプ・シュワブでのヘリ墜落事故、ことし9月には鳥島近海でのハリアー攻撃機の墜落と、昨年とことしにかけて航空機墜落事故が異常なほど発生しており、いつ住宅街に墜落するかもしれないほど県民生活は危険にさらされている現状であります。
 本県議会は、これら航空機墜落事故に対しその都度事故の再発防止と安全対策を要請しているにもかかわらず、残念ながら日本政府や米軍当局は事故の再発防止を約束しながら抜本的な事故防止対策を講じないばかりか、またしてもこのような事故が発生したことは絶対に許されるものではありません。
 よって、本県議会は、今回のF-15イーグル戦闘機の墜落事故に抗議するとともに、事故原因の徹底究明と事故の再発防止を強く申し入れる必要があるとして両議案を提出した次第であります。
 意見書を朗読いたします。
   〔米軍F-15イーグル戦闘機墜落事故に関する意見書朗読〕
 次に、抗議決議につきましては、内容が意見書と同じでありますので、案文の朗読は省略いたしましてあて先だけを申し上げます。
   〔米軍F-15イーグル戦闘機墜落事故に関する抗議決議のあて先朗読〕
 以上、提案理由の説明は終わりますが、慎重に御審議の上御賛同賜りますようお願い申し上げます。
 なお、両議案につきましては、その趣旨を関係要路に要請するため議会代表を派遣する必要があるとの意見の一致を見ておりますので、議長におかれましてはしかるべく取り計らっていただきますようよろしくお願いいたします。
 以上です。
○議長(嘉数知賢君) これより質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告はありません。
 質疑はありませんか。
   〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 質疑なしと認めます。
 これをもって質疑を終結いたします。
 この際、お諮りいたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第1号及び第2号については、会議規則第37条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、両案については委員会の付託を省略することに決定いたしました。
○議長(嘉数知賢君) これより議員提出議案第1号米軍F-15イーグル戦闘機墜落事故に関する意見書及び議員提出議案第2号米軍F-15イーグル戦闘機墜落事故に関する抗議決議の2件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 ただいまの議案2件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、議員提出議案第1号及び第2号は、原案のとおり可決されました。
○議長(嘉数知賢君) ただいま可決されました議員提出議案第1号及び第2号については、提案理由説明の際提出者から、その趣旨を関係要路に要請するため議員を派遣してもらいたいとの要望がありました。
 よって、お諮りいたします。
 議員提出議案第1号及び第2号の趣旨を関係要路に要請するため議員5人を派遣することとし、その期間及び人選については議長に一任することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(嘉数知賢君) 御異議なしと認めます。
 よって、さよう決定いたしました。
○議長(嘉数知賢君) 休憩いたします。
   午前10時11分休憩
   休憩したまま再開するに至らなかった。

 
19950801000010