平成21年(2009年) 第 5回 沖縄県議会(定例会)
第 5号 10月 2日
渡久地 修
 

 それでは、再質問させていただきます。
 まず、知事に思いやり予算について質問させていただきます。
 アメリカは巨額の軍事費で経済の大きな負担になっていると言われています。日本がその駐留米軍への貢献度、他国と比べても非常にずば抜けていると言われています。
 国防総省の「共同防衛に対する同盟国の貢献度」という報告で、受け入れ国の直接支援額の合計、その78%を日本が占めています。アメリカが居座り続ける理由の大きな一つになっています。その中でも、いわゆる思いやり予算は極めて異常で、今度の選挙でも思いやり予算に対する怒りはかなり出ていました。きょうの新聞にも「思いやり予算 米より国民に」という読者の声が載っています。
 私は、沖縄に米軍基地を押しつけるその一つの大きな理由、思いやり予算があると思って、これまで毎回思いやり予算のことは角度を変えてやってきました。今回は、住宅について知事の見解をお尋ねします。
 まず、グアムに日本の思いやり予算25億5000ドル、これで3520戸つくる。これを割ると、1戸当たり7500万円ということになります。沖縄でも3241棟つくる。これ、公室長は計画ないと言っていましたけれども、アメリカの「星条旗」という新聞で報道されたということで、8月5日付の県内紙に報道されました。
 先ほど公室長が答弁したのは、これまで県内でつくったものの平米当たりを言っていましたね、県内でつくったもの。実は、これから米軍がどのようなものをつくろうとしているかということで、私、アメリカの米国防総省「統一施設基準」というのが2006年7月に出されています。これ、僕、公室に提供したつもりなんですけれどもね。(資料を掲示)
 これは52ページにわたって、これから米軍住宅をつくるときはこんなふうにしなさいということで、極めて具体的に書かれているんです。間取りから大きさ。この間取りは、2等兵で125平米から准将で309平米、大佐クラスで234平米、風呂の数から、もう極めて細かく書かれています。
 これについてつくったのがこれになります、この間取り。これは大佐クラス。これからつくるもの。7500万円かけてグアムにつくる。沖縄でも多分、これからはこういうものになると思います。お風呂が3つあります、234平米。
 先ほど言った沖縄県民、同じ国の税金でつくる、国からの補助金を受けて県の予算でつくる県営住宅・浜川団地、今度計画しているものの資料を私もらいました。先ほど言っていましたね。それと比べてみるとどうなるか、79平米。一番大きいのですよ。4LDKの一番大きいのでこれです、これ。79ですから、今の54と台所18やって72になるから、大体これと同じもの。比べるとこんなになるんです、こんな。知事、お風呂は1つしかないんですよ。
 こんなのがやられているということ、これは私たちの税金でやられている。これについて、本当に異常だと思うんですよ、異常。この異常をいつまでも許していいのか。
 そして、沖縄には75%の米軍基地が押しつけられている。居座り続ける理由にもなっている。これについては、やっぱりやめて、苦しい県民のために予算を回せと、私は言うべきだと思います。
 これ、1戸当たり面積で3倍。値段では5倍です。知事、国にこういったものはもうやめて、国民のために回すべきだと国に要請すべきだと思いますがいかがでしょうか。

 
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