平成13年(2001年) 第 4回 沖縄県議会(定例会)
第 5号 10月 3日
知事(稲嶺惠一)
 

 安里進議員の御質問にお答えいたします。
 最初は基地問題について、15年使用期限問題について、知事は着工前までに何らの進展もなく進むことはあり得ないとしているが、自信があるのかという御質問にお答えいたします。
 普天間飛行場については、市街地の中心部にあり、市民生活に深刻な影響を与えていることから、その早期返還を県政の重要課題として取り組んできました。
 15年使用期限問題の解決については、県が移設に当たって整備すべき条件とし、また名護市が受け入れ条件としていることから、着工までに何らの進展もなしに進むことはあり得ないと考えております。同問題については、閣議決定された政府基本方針に示されているように、政府においてしっかり受けとめられていると考えており、政府に対しその解決を粘り強く求めていきたいと考えております。
 次に、林野行政についてのうち、1つは、県木のリュウキュウマツは絶滅に瀕しているが、その具体策はどうかという御質問と、被害が蔓延しているが、5カ年で食いとめることができるかと、その決意についてとの御質問に一括してお答えいたします。
 リュウキュウマツは、沖縄らしい景観を形成するとともに、貴重な木材資源であります。県においては、県木であるリュウキュウマツを松くい虫の被害から守るためこれまで防除対策を講じてきました。しかしながら、私有林等「その他松林」は自主防除が基本となっていることから、資金、労働力等の面から十分な駆除ができない状況にあります。このため、市町村等と連携し、私有林等「その他松林」の防除対策を強化する考えであります。
 県としては、県木であるリュウキュウマツを保全するための条例の制定と予算の確保に努める考えであります。さらに、松くい虫の根絶を図るため平成14年度から5カ年計画で県民参加の「松くい虫ゼロ大作戦」を実施してまいります。
 その他の御質問につきましては、関係部局長等から答弁させます。

 
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