委員会記録・調査報告等

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米軍基地関係特別委員会記録
 
平成28年 第 6定例会

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開会の日時

年月日平成28年12月14日 曜日
開会午後 6 時 28
閉会午後 7 時 14

場所


第4委員会室


議題


1 軍使用土地、基地公害、演習等米軍基地関係諸問題の調査及び対策の樹立(米軍MV22オスプレイ墜落事故について)
2 米軍MV22オスプレイ墜落事故に関する意見書及び同抗議決議について(追加議題)


出席委員

委 員 長  仲宗根   悟 君
副委員長  親 川   敬 君
委  員  花 城 大 輔 君
委  員  末 松 文 信 君
委  員  宮 城 一 郎 君
委  員  崎 山 嗣 幸 君
委  員  新 垣 清 涼 君
委  員  渡久地   修 君
委  員  嘉 陽 宗 儀 君


欠席委員

山 川 典 二 君
照 屋 守 之 君
金 城   勉 君
當 間 盛 夫 君


説明のため出席した者の職・氏名

知事公室基地防災統括監  池 田 竹 州 君
 参事兼基地対策課長   運 天   修 君



〇仲宗根悟委員長 ただいまから、米軍基地関係特別委員会を開会いたします。
 本委員会付議事件、軍使用土地、基地公害、演習等米軍基地関係諸問題の調査及び対策の樹立に係る米軍MV22オスプレイ墜落事故についてを議題といたします。
 本日の説明員として知事公室基地防災統括監の出席を求めております。
 米軍MV22オスプレイ墜落事故について、審査を行います。
 ただいまの議題について、基地防災統括監の説明を求めます。
 池田竹州基地防災統括監。

○池田竹州基地防災統括監 対応方針を説明いたします前に、本日、知事公室長が別用務で東京出張中なので出席できないことをおわび申し上げます。また、私もあす知事が外務省、防衛省及び官房長官に要請を行うということで、この後、知事が東京に行く関係で私も随行という形になっております。対応方針の説明をしましたら、中座することをお許し願います。
 ただいま議題となっております米軍MV22オスプレイ墜落事故について、県の対応を御説明いたします。
 昨夜、オスプレイが名護市東海岸から約1キロメートルの沖合に不時着水したとの発表がありましたが、県としては機体が大破している状況から墜落であるものと認識しております。
 オスプレイについては、県民の不安が一向に払拭されていないことから配備撤回を求めてきましたが、その不安が現実のものとなり大きな衝撃を受けております。
 近くの名護市安部集落へ極めて重大な被害を及ぼしかねない距離であり、一歩間違えば人命、財産にかかわる重大な事故につながりかねず、大変遺憾であります。
 また、今月6日に宜野座村城原地区において、住宅地上空を物をつり下げた状態での飛行が確認されたことに関し、周辺住民に十分配慮するよう強く抗議しました。それにもかかわらず、住宅地域の近くでのオスプレイの飛行訓練が頻繁に確認されるなど、県民の不安と安全を無視した米軍の対応が今回の事故発生につながったと言わざるを得ません。
 県民が配備に強く反対してきたオスプレイがこのような事故を起こしたことに対し、怒りを禁じ得ません。県としては、本日、沖縄担当大使、沖縄防衛局長及び第3海兵遠征軍司令官に対し、直ちの飛行中止と配備撤回を強く要請するとともに強く抗議したところであります。
 なお、あす15日、知事によりまして官房長官、防衛大臣及び外務大臣へ同じように要請と抗議を行う予定にしております。
 御審査のほど、よろしくお願いいたします。

〇仲宗根悟委員長 基地防災統括監の説明は終わりました。
 これより、米軍MV22オスプレイ墜落事故について質疑を行います。
 なお、質疑・答弁に当たっては、挙手により委員長の許可を得て行い、重複することがないよう簡潔にお願いいたします。
 休憩いたします。

   (休憩中に、基地防災統括監退室)

〇仲宗根悟委員長 再開いたします。
 質疑はありませんか。
 渡久地修委員。

○渡久地修委員 墜落に至る経緯はまだ判明していませんか。

○運天修参事兼基地対策課長 沖縄防衛局等からの情報によりますと、不時着水したオスプレイは普天間飛行場を離陸後、沖縄本島の東方海上の約30キロメートルのところでKC130から空中給油訓練を実施していたと。その際、ホースが切れてオスプレイにふぐあいが生じ、飛行が困難になったと。そのオスプレイ―事故機は普天間基地に帰還を試みましたが、周辺に住宅地があるため、万一のことを考えて目的地をキャンプ・シュワブに変更したと。その際、沿岸沿いを飛行していましたが、たどり着けないことがわかったので浅瀬に着水したと。その際、機体はコントロールできる状態にあり、パイロットが意図した地点に着水したということです。そういうことからすると、事故の原因が機体である可能性は低いということを言っております。
 米軍からは、安全が確認されるまで一時、飛行が停止されることなどの説明があったと説明を受けております。

○渡久地修委員 写真を見る限りでは、着陸モードではなくプロペラが前に向いた固定翼モードで落ちているように見えますが、いかがですか。

○運天修参事兼基地対策課長 その詳細な状況については、まだ説明を受けておりません。

○渡久地修委員 写真を見る限りでは固定翼モードなのですが、オスプレイが固定翼モードで着水することはあり得ないのです。ですから、あれは完全に墜落だと思います。
 先ほどニュースや速報などを見ていると、安慶田副知事がニコルソン中将に抗議に行ったら、怒って机をたたいて、住宅地に落とさなかったことを感謝しなさいということを言って、逆に安慶田副知事に食ってかかったということがありましたが、これは事実ですか。

○運天修参事兼基地対策課長 そのような内容のことを聞いております。

○渡久地修委員 どのような内容ですか。

○運天修参事兼基地対策課長 ニコルソン中将からは、先ほど申し上げたように、空中給油機で給油中にホースを切ってしまい、オスプレイのブレード―プロペラだと思うのですが、それに影響を与えたのではないかと考えているという話があったと。抗議文にはパイロットに関する思いがなく、いい印象を持てないと。パイロットは住宅地のある普天間飛行場に戻ることを避けて、沖で着水を行った。その最悪の事態に対して努力したことをわかってほしいということを述べていたと聞いております。

○渡久地修委員 感謝すべきだと言ったと報道されていますが、どうですか。

○運天修参事兼基地対策課長 ニコルソン中将からは、彼はヒーローだという話があったと聞いております。

○渡久地修委員 ヒーローとはパイロットのことですか。

○運天修参事兼基地対策課長 そのとおりでございます。

○渡久地修委員 とんでもないですね。欠陥機オスプレイの配備反対を我々県民はずっと求めてきて、それが指摘したとおり墜落したのに、それを感謝しなさいと言うのはとんでもないということで、県としても絶対に許せないので、断固抗議して配備撤回を求めると。そして、ニコルソン中将も沖縄県にいるべきではないということで、帰ってもらいたいということまで言わなければいけないと思っています。これを指摘して、終わります。

〇仲宗根悟委員長 ほかに質疑はありませんか。
 末松文信委員。

○末松文信委員 墜落ではないという説明があったということで、もう一度それを確認したいのですが。

○運天修参事兼基地対策課長 先ほども申し上げましたが、普天間飛行場に帰還を試みたが、周りが住宅地であるため、万一のことを考えて目的地をキャンプ・シュワブに変更し沿岸沿いを飛行していたが、たどり着けないとわかったので浅瀬に着水したと。その際、機体はコントロールできる状態にあり、パイロットが意図した地点に着水したという意味で不時着水と言っているのではないかと思っております。

○末松文信委員 私も同じように考えています。墜落であれば、あれだけの兵士が助かるわけがありません。2人がけがをして残りの人は、けがもないという状況で、これが墜落ではないということが証明できるのではないかと思っています。
 私は朝一番に現場に行って、満潮時で機体は見えませんでしたが、海兵隊や機動隊などの皆さんが海岸にいました。あの状況を見ると、海岸から1キロメートルと言いますが、そんなに離れたところではなく、もう少し近いところではないかと思います。これまでも嘉陽小学校や、あの沿岸には不時着したことが何回かあります。そういう意味では、説明があったように、トラブルが発生し近いところに帰還しようとしたが間に合わなかったと。それはやむを得ない着水ではなかったかと理解しますが、どうですか。

○運天修参事兼基地対策課長 県としては、朝の段階で非常に情報が少ない中、ニュースや県職員が現地に行った状況等を踏まえ、機体が非常に大破している状況も捉えまして、これはとても不時着とは思えないということで墜落という認識を示したものでございます。

○末松文信委員 そこはリーフ内で非常に浅瀬なので、着水したとは言え、時間的にも満潮時ではないことからすると、滑走したのかはわかりませんが、衝撃が激しく大破したということではないかと思っています。この現場からすると、沖合であれば大破することはなかったのではないかと感じますが、その辺はいかがですか。

○運天修参事兼基地対策課長 その辺の細かい知見は持ち合わせておりませんが、いずれにしましても、大破して機体の形を残していない状況を考えると墜落としか捉えられなかったということで、墜落に対する抗議とさせていただきました。

○末松文信委員 その辺は非常に重要なことなので、余り主観的な話ではなく、きちんとした報告を受けた上で判断してほしいと思います。

〇仲宗根悟委員長 ほかに質疑はありませんか。
 崎山嗣幸委員。

○崎山嗣幸委員 先ほど墜落地点が1キロメートルと言っていましたが、見る限り沿岸に落ちたような感じがします。この1キロメートル先ということについては、県の見解なのですか。

○運天修参事兼基地対策課長 1キロメートルというのは沖縄防衛局から連絡があった距離でございます。ただし、1キロメートルがどこからどの地点までかということが必ずしも明確ではないと感じております。

○崎山嗣幸委員 先ほどから議論があるように、不時着か墜落かということなのですが、明らかに事故を起こしているし、コントロール不能のためにそこに落ちているわけですから、全く論外だと思います。これだけオスプレイが欠陥機だということで、外国でも落ちていることを含めて、パイロットは常に神経を使って、今の時期に落ちてはいけないと思っていたと思うのです。そういった状況の中でこういう事故を起こしたという意味では、我々が言っているように、明らかに機体そのものが操縦が極めて難しい、また、欠陥機だというあらわれではないかと思いますし、県がこれまで言っていることを含めて、実際にそのことを物語っている事故だったのではないかと思います。あれだけ県民世論を上げてオスプレイは欠陥機だと、県民の頭上に落ちてくると。そして、普天間や高江でどんどん飛んでいるさまを見て不安を覚えていたのです。その中で落ちているのです。そういったことを考えると、絶対に落とさないということを米軍も日本も思ったと思います。そこで落ちたということは、明らかに操縦ができないような欠陥機だと思うのですが、見解はいかがですか。

○運天修参事兼基地対策課長 オスプレイの導入に際しまして、日米合同委員会合意でその安全性を確認しておりますが、県としては十分に不安を払拭できるような内容にはなっていないということをこれまで申し上げてきたところでございますので、原因等につきましては今後も説明を受けながら判断していくことになろうかと思いますが、いずれにしましてもオスプレイの配備については県として配備撤回を求めるという姿勢でございますので、そういう方針に基づいて対応してまいりたいと思っております。

○崎山嗣幸委員 先ほど、パイロットは民間地に落ちることを防ぐために海上に落ちたと言っているのですが、欠陥機が事故を起こしても毎回、海上に持っていって、絶対に民家、農家、市街地に落ちないということを言えるのかということです。ここを避けてパイロットはわざわざ海に落ちたと言っているのです。毎回こういう詭弁が許されると、これは大変な問題です。そのように簡単に言いのけていることは許されることではないと思うのですが、市街地や民間地に落ちたときや、海上に落ちたときにコントロールできなかったということで済まされるのかという話です。パイロットが優秀でそこを避けて落としたという発言や態度も含めて、私はその行為は許されないと思うのですが、県の見解はどうですか。

○運天修参事兼基地対策課長 今回の抗議の中でも申し上げているとおり、県民に配慮した考え方になっていないということを感じております。たしか沖縄国際大学にヘリコプターが落ちたときにもそのような発言があったと記憶しておりますので、やはり県民の不安をしっかり受けとめる対応が必要ではないかと思っております。

〇仲宗根悟委員長 ほかに質疑はありませんか。
 嘉陽宗儀委員。

○嘉陽宗儀委員 基本的にはオスプレイは欠陥機だということを踏まえた上で、今後は事故原因を調査しないといけないと思いますが、いかがですか。

○運天修参事兼基地対策課長 県としましては、オスプレイの安全性について日米両政府の説明が不十分だということを申し上げていますので、その観点から今後の原因究明を待ちたいと思っております。

○嘉陽宗儀委員 沖縄国際大学に落ちたとき、あるいはCH53が―あれはベトナム戦争のときに製造した物で、それ以来、40年余り激しい戦闘訓練を行ってきたので、墜落原因は金属の疲労だということで、現場にも行って日米両政府にも申し入れているのですが、結局、あの事故原因はアンカーピンが脱落したということでした。あのCH53は後ろのプロペラが飛んでいるのですが、アンカーピンというのはプロペラですから、上に飛んで行くだけであって、根こそぎ切れるというのは金属の疲労しかありません。ところが、日米両政府はそれを隠蔽し、事故原因についてまだ究明されていません。そして、安全だと言って飛び続けているのです。この事故原因について、金属の疲労があったかどうかということを引き続き究明してほしいと申し入れしてきたのですが、そういう努力はしていますか。

○運天修参事兼基地対策課長 事故原因が発表されて以降、そういう求めは行っていないと思います。

○嘉陽宗儀委員 沖縄国際大学の墜落事故でも、これは金属の疲労だということは顕微鏡で組織分析をすれば明確にわかるので、機体を保存して分析してほしいと言いましたが、日本政府は機体を引き取れませんでしたよね。結局、事故原因は解明しないで、引き続き沖縄県民に危険を押しつけるという態度に終始しました。今回はこういったことになってはいけません。オートローテーション機能があるからどこでもおりられるような言い方をしていますが、ごまかしです。皆さん方もオスプレイについて徹底して研究し、改めてその危険性については厳しく解明して訴えていくべきだと思いますが、どうですか。

○運天修参事兼基地対策課長 先ほど来申し上げていますが、オスプレイについては安全性に対して県民の不安が払拭できていないということがあります。これまでもいろいろな事故が米国内でも発生しておりますので、そういった情報も集めつつ対応してまいりたいと思っております。

○嘉陽宗儀委員 オスプレイにはオートローテーション機能がないというだけではなく、プロペラが2つあればバランスがすぐ崩れます。飛んでいるときには、当然、自然条件として突風は出てきますよね。一方にそれが吹くと必ず墜落するようになっているのですから、構造的欠陥です。そういう意味では、改めて県も、オスプレイはどういう機能を持っているのか、どういう欠陥があるかということを究明して、オスプレイを沖縄からたたき出す。ここには配備させないという決意で頑張ってもらいたいと思いますが、どうですか。

○運天修参事兼基地対策課長 オスプレイの構造についても、資料等で再度見直してまいりたいと思っております。

○嘉陽宗儀委員 まるで自分たちが沖縄県民を助けたように発言をしたことは絶対に許されません。改めて抗議声明を出してはどうですか。

○運天修参事兼基地対策課長 きょうの安慶田副知事に対するニコルソン中将の対応等についても知事に報告しております。あした以降、東京で要請が予定されておりますので、その中でも知事からそういった趣旨のことは伝わるのではないかと思っております。

○嘉陽宗儀委員 頑張ってください。

〇仲宗根悟委員長 ほかに質疑はありませんか。
 親川敬委員。

○親川敬委員 コントロールが可能な状態にあったという説明を受けたようですが、あの飛び散り方を見ると、コントロール可能であってもあれぐらい機体が散らばるのかと。ここはきちんと検証したほうがいいと思います。あれだけ散らばっているわけですから、不時着と言っても私は墜落だと思います。部品がどこまで飛んでいたのかも検証したほうがいいと思います。調査権限についてもきちんと調べてほしいと思います。最後に、これもマスコミ報道なのですが、きのうもオスプレイが胴体着陸したというニュースがありましたが、確認していますか。

○運天修参事兼基地対策課長 きょうのニコルソン中将の記者会見の中で出てきた発言だと思いますが、胴体着陸の事実関係については沖縄防衛局に照会しているところでございます。

〇仲宗根悟委員長 ほかに質疑はありませんか。
 新垣清涼委員。

○新垣清涼委員 今、親川委員からあったように、米側から事故機とは別の機体が胴体着陸したという発表があったと聞いていますが、それは間違いないですか。

○運天修参事兼基地対策課長 きょうの記者会見で、記者から、昨日、普天間飛行場で別のオスプレイが胴体着陸したという情報があるという質問があり、これについてニコルソン中将が事実を認めたということでございます。

○新垣清涼委員 これが起こったのは昨夜ですか、それとも別の日ですか。

○運天修参事兼基地対策課長 答えの中では昨夜と言っております。

○新垣清涼委員 先ほどの説明では、普天間飛行場から飛び立って給油訓練をしていたということですが、何時ごろ飛び立って、どの空間で給油訓練をしていて何時ごろ落ちたというような時間的な説明もありましたか。

○運天修参事兼基地対策課長 事故が発生した時間は午後9時30分ごろと聞いております。きょう、沖縄防衛局長が知事に説明に来た際には、沖縄本島の東30キロメートルの付近で空中給油の訓練をしていたということですが、そこに何時に行ったかという情報はありません。

○新垣清涼委員 私もテレビの映像を見た限りですが、機体の破損状況や海岸からの距離にしても、沖縄防衛局が発表している1キロメートルなんてとんでもないと。百、二百メートルぐらいの範囲に散らばっていて、一部は海岸に近いところに上がっています。赤と黄色のカバーのようなものも見えていました。パイロットは5人のうち2人がけがをしたと書いてありますが、落ちてから脱出したのか、その前に脱出したのか、その辺の説明もありましたか。

○運天修参事兼基地対策課長 救助の状況について情報はありませんが、搭乗員が5名おりまして、そのうち2名がけがをして、2名とも意識ははっきりしているということでございます。

○新垣清涼委員 説明からすると、住宅地を避けてキャンプ・シュワブに行く予定だったが、そこまでたどり着けなくてという―あの状況からすると、やはり墜落だと私も思っています。住宅街を飛ばないというよりも、海上に落ちれば自分たちは助かるだろうというような判断だったのではないかと思います。墜落原因、あるいは機体の破損状況を調査をする権限はどうなっていますか。

○運天修参事兼基地対策課長 日米地位協定上は米側が調査をすることになっていると思います。

○新垣清涼委員 昨夜、何機かの訓練がされていて、1機は落ちて1機は胴体着陸をしたということは、これまで開発段階から欠陥機だと言われていたことが証明されたのはないかと。コントロールという話もあるのですが、コントロールということをどういう意味で使うのかわかりませんが、本当にコントロールできるのであれば、もっと安全に破損もせずにおりていたはずです。そういう意味では墜落であるし、コントロールできないからリーフに落ちたということなので、県民が翁長知事を先頭に配備撤回を求めているわけですから、県も強く抗議をしてしていただきたいと思います。

〇仲宗根悟委員長 ほかに質疑はありませんか。
 宮城一郎委員。

○宮城一郎委員 参事兼基地対策課長におかれましては、オスプレイに限らず、沖縄に配備されているほとんどの機種等々について詳しく御存じのようで、それなりの知識、見識をお持ちのように感じています。そこで、参事兼基地対策課長の見識の範囲での意見で結構なのですが、MV22オスプレイをパイロットがコントロールできる状態にあったとき、今回のように機体が破損している状態で置かれている場所と、水量が豊富な海上部分とでは、不時着水するにはどちらがリスキーなのでしょうか。

○運天修参事兼基地対策課長 大変申しわけありません。私はそこまで知識はないものですから答弁いたしかねますが、実際に落ちた場所として我々が捉えているのは、海上保安庁が機体の確認場所とした情報で、名護市安部の東側にありますギザ岬付近なのですが、そこに落ちたのか、それとも別のところで落ちてここに流れてきたというような情報がないものですから、判断のしようがない状況でございます。

○宮城一郎委員 別に移りますが、今回の事件を受けて、東村長、国頭村長、村でも結構なのですが、何らかの声明を出しているという情報は入手されていますか。

○運天修参事兼基地対策課長 現時点では承知しておりません。

○宮城一郎委員 この後、県は東村、国頭村、特にオスプレイが飛ぶとされている北部訓練場にかかわる自治体とどのような連携を図っていくのか、見えているところはあるのでしょうか。

○運天修参事兼基地対策課長 東村、国頭村にかかわらずオスプレイは沖縄県域の訓練場を使っておりますので、沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会―軍転協の構成員の方々の意見も聞きながら、軍転協として取り組めるかどうかということも検討してまいりたいと考えております。

〇仲宗根悟委員長 ほかに質疑はありませんか。

   (「質疑なし」と呼ぶ者あり)

〇仲宗根悟委員長 質疑なしと認めます。
 以上で、米軍MV22オスプレイ墜落事故についての質疑を終結いたします。
 説明員の皆さん、大変御苦労さまでした。
 休憩いたします。

   (休憩中に、説明員退室)

〇仲宗根悟委員長 再開いたします。
 米軍MV22オスプレイ墜落事故に関する意見書及び同抗議決議を議員提出議案として提出することについてを議題に追加することについては、休憩中に御協議をお願いいたします。
 意見の一致を見たときは、本件を議題に追加し、諮ることといたします。
 休憩いたします。

   (休憩中に、議題の追加について協議をした結果、追加することで意見の一致を見た。)

○仲宗根悟委員長 再開いたします。
 米軍MV22オスプレイ墜落事故に関する意見書及び同抗議決議を議員提出議案として提出することについては、休憩中に御協議いたしましたとおり、議題に追加し、直ちに審査を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○仲宗根悟委員長 御異議なしと認めます。
 よって、さよう決定いたしました。
 米軍MV22オスプレイ墜落事故に関する意見書及び同抗議決議を議員提出議案として提出することについてを議題といたします。
 休憩いたします。

   (休憩中に、意見書等の提出について協議をした結果、沖縄・自民党所属委員から、一旦持ち帰って検討したいとの申し出があり、各委員ともこれを了承した。)

○仲宗根悟委員長 再開いたします。
 お諮りいたします。
 米軍MV22オスプレイ墜落事故に関する意見書及び同抗議決議を議員提出議案として提出することについては、休憩中に御協議いたしましたとおり、改めて協議したいと思いますがこれに御異議ありませんか。

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○仲宗根悟委員長 御異議なしと認めます。
 よって、さよう決定いたしました。
 以上で、本日の議題は全て終了いたしました。
 次回は、12月19日 月曜日 午前10時から委員会を開きます。
 本日の委員会は、これをもって散会いたします。






沖縄県議会委員会条例第27条第1項の規定によりここに署名する。


 委 員 長  仲宗根   悟