委員会記録・調査報告等

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米軍基地関係特別委員会記録
 
令和元年 第 6定例会閉会中

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開会の日時

年月日令和2年2月5日 曜日
開会午後 1 時 9
閉会午後 1 時 24

場所


第4委員会室


議題


1 軍使用土地、基地公害、演習等米軍基地関係諸問題の調査及び対策の樹立(米海軍MH60ヘリコプター墜落事故について)
2 米海軍MH60ヘリコプター墜落事故についてに係る意見書及び同抗議決議の提出について(追加議題)


出席委員

委 員 長  仲宗根   悟 君
副委員長  親 川   敬 君
委  員  山 川 典 二 君
委  員  花 城 大 輔 君
委  員  照 屋 守 之 君
委  員  宮 城 一 郎 君
委  員  照 屋 大 河 君
委  員  新 垣 清 涼 君
委  員  瀬 長 美佐雄 君
委  員  渡久地   修 君
委  員  金 城   勉 君
委  員  當 間 盛 夫 君


欠席委員

末 松 文 信 君


説明のため出席した者の職・氏名

知事公室長       池 田 竹 州 君
 参事兼基地対策課長  溜   政 仁 君




○仲宗根悟委員長 ただいまから、米軍基地関係特別委員会を開会いたします。
 本委員会付議事件軍使用土地、基地公害、演習等米軍基地関係諸問題の調査及び対策の樹立に係る米海軍MH60ヘリコプター墜落事故についてを議題といたします。
 本日の説明員として、知事公室長の出席を求めております。
 米海軍MH60ヘリコプター墜落事故についての審査を行います。
 ただいまの議題について、知事公室長の説明を求めます。
 池田竹州知事公室長。

○池田竹州知事公室長 ただいま議題となっております米海軍MH60ヘリコプター墜落事故について、御説明いたします。
 ただいまタブレットに、県から沖縄防衛局長へ手交した抗議・要請文を参考として通知しております。
 令和2年1月25日午後4時24分頃、米海軍艦艇ブルーリッジ所属のMH60ヘリコプターが沖縄本島東の約180キロの公海上に不時着水したとの報告がありました。現在のところ、県民への直接的な被害は確認されておらず、また、乗組員5名は救助されたとのことであります。
 事故が発生した地点は、沖縄本島と南北大東島を結ぶ航路に近接しており、また、周辺はマグロ漁やソデイカ漁が行われている海域であることから、一歩間違えば、漁船や民間船舶等への被害につながりかねず、大変遺憾であります。また、沖縄周辺においては在沖米軍所属機だけでなく、他の部隊に所属する米軍機による事故が度々発生しており、県民に大きな不安を与えております。
 県では、1月28日に、謝花副知事から沖縄防衛局長及び外務省沖縄事務所副所長に対し、今回の事故の発生に強く抗議し、徹底した原因究明と詳細な説明及び実行性のある再発防止策を講じるとともに、より一層、安全管理の徹底等に万全を期すこと、また、安全が確認されるまでの間、県内における同型機の運用を停止することを米軍に対し働きかけるよう強く要請しました。
 以上で説明を終わります。
 御審査のほど、よろしくお願いします。

○仲宗根悟委員長 知事公室長の説明は終わりました。
 これより、米海軍MH60ヘリコプター墜落事故についての質疑を行います。
 なお、質疑・答弁に当たっては、挙手により委員長の許可を得てから行い、重複することがないよう簡潔にお願いいたします。
 質疑はありませんか。
 山川典二委員。

○山川典二委員 確認も含めてちょっと質疑させていただきますが、県の抗議文書は墜落というふうに表記をされていると今話がありましたけども、これの根拠は何ですか。

○池田竹州知事公室長 抗議文の2段落目になりますけれども、不時着水というふうに防衛からは連絡いただいております。ただ今回の事故につきましては、いわゆる艦艇まで戻ることができなかったということは、洋上ですので実質的に墜落と変わらないような状況であるというふうに考えたところでございます。

○山川典二委員 基本的に墜落か、あるいは不時着水かの判断というのは、米軍の判断としては、操縦している操縦士が最終的にコントロール―操縦コントロールができて、陸上もしくは海上もしくはその艦載機に戻るという―これが着水であるとか、特に海上の場合はそういう判断があるんですが、全くコントロール不能で落ちた場合は墜落という一つの判断がありますよね。もちろんこれ落ちたことに関しては間違いありませんし、これは決して許される問題ではないんですが、そういう前提の中で、改めてお聞きをしたいんですけども、文書は不時着水なんですけども、もう口頭では墜落と。県の考え方としては改めてお聞きしますが、墜落という判断で抗議を今後も続けていくのかどうか。その辺だけちょっと冒頭確認します。

○池田竹州知事公室長 墜落と断定してるわけでは―私ども詳細がわからないのでそこは断定はしておりません。実質的な影響としては墜落と変わらないだろうというふうな認識でございます。
 また、第7艦隊の事故後のホームページでゴーダウンっていう表記がされておりました。この意味はいろいろな意味があって、いわゆる墜落というような表現も、下りるという意味もあるんですけど、そういう表現があったということも一応、断定はしておりませんが、やはり艦艇に戻るという、洋上ではもうコントロール下でもやはり一歩間違えば当然乗員の命に関わるっていうのもありますので、そういった観点で墜落と―実質的な墜落と変わらないと。
 ただし、きちんとその事故の原因等については引き続き求めていきたいと思います。

○山川典二委員 このヘリコプターの動きというのはどこまで皆さんは確認をしておりますか。要するに不時着水っていうか落ちるまでの経緯ですね。その辺がもし分かれば御説明いただきたいと思います。

○溜政仁参事兼基地対策課長 事故の状況につきましては我々から沖縄防衛局を通じて米軍に問い合わせているところですけれども、詳細についてはまだ報告はないというところでございます。

○山川典二委員 もう時間かなりたっているわけでございますからね。これは、ある意味向こうからの連絡を待つんじゃなくて、やっぱり県として、しっかりと何度も確認をするという作業が必要じゃないかなと思うんですがね。いや、これはずるずるといったらそのまま終わってしまいますからね。せっかく今回こうして意見書を出すという、今、軍特の中での議論がこれから始まるわけでありますけども、これなぜやらないのかといつも思うんですけどね。

○溜政仁参事兼基地対策課長 我々としましては文書というか質問をメールでも出したり、再度口頭でも確認をしているんですけれども、防衛省、沖縄防衛局としても、米側からの回答がないという回答で、終始しているという状況でございます。

○山川典二委員 いやいや、これまでのいろんな事故が起こるたびに全く同じような形態といいますか、構造的な状況になってるんですが、やはりこれは打破していかなきゃいけないと思うんですよ。もっと知恵を絞って、いろんなルートを使って、情報収集するなり、以前から私、話をしておりますけども、もう少し戦略的にこうして構築をしてですね、この問題を訴えていくということを、もう一度原点に戻ってちょっとやっていただけないかなと思うんですけどね。打てば響くと思いますよ。防衛省がちょっと盾になってるかもしれませんが、米軍は打てば響きますよ。そういうルートもつくるべきじゃないですか。前から話をしてますけども。

○池田竹州知事公室長 在沖米軍につきましては、例えば海兵隊のG7とは意見交換を定期的に今行ってるところでございます。こういった事故が起きたときに、そういったルートとかは構築しているところです。防衛局につきましても1回文書で照会して終わりではなくて、担当からはほぼ毎日、状況どうですかという確認もさせてもらっております。
 今回は事故を起こしたのが第7艦隊所属のブルーリッジという艦隊に所属ということで、今、沖縄の海軍のほうにもちょっと今問い合わせはしているんですけども、ちょっと詳細な、対応窓口がちょっと今、再三問い合わせているんですが、決まらないっていう状況もございます。引き続き、速やかに状況がはっきり確認できるよう、防衛局とも連携を取りながらやっていきたいと思います。

○山川典二委員 確かに沖縄だけじゃなくてですね、在日米軍の第7艦隊なんで非常に難しいっていう話に聞こえるんですが、第7艦隊の広報もありますしね。もし広報が難しければ、第7艦隊のOBのベテランズクラブっていう非常に大きな組織ありますよ、世界的にも。そこもですね、いろんな情報を持ってますから、そこは今、一民間団体になっていますんでね、そういうところのルートを使うとか、いろんな試行錯誤の中でちょっとしっかりとその辺はネットワークつくっていただきたいなというふうに要望して終わります。

○仲宗根悟委員長 ほかに質疑はありませんか。

○仲宗根悟委員長 質疑なしと認めます。
 以上で、米海軍MH60ヘリコプター墜落事故についての質疑を終結いたします。
 説明員の皆さん、大変御苦労さまでした。
 休憩いたします。
 どうぞ御退席ください。

○仲宗根悟委員長 再開いたします。
 お諮りいたします。
 米海軍MH60ヘリコプター墜落事故についてに係る意見書及び抗議決議については、休憩中に御協議いたしましたとおり、議題に追加し、直ちに審査を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

○仲宗根悟委員長 御異議なしと認めます。
 よって、さよう決定いたしました。
 米海軍MH60ヘリコプター墜落事故についてに係る意見書及び抗議決議の提出についてを議題といたします。
 休憩いたします。

○仲宗根悟委員長 再開いたします。
 お諮りいたします。
 議員提出議案としての米海軍MH60ヘリコプター墜落事故に関する意見書及び同抗議決議については、お手元に配付してあります案のとおり提出することとし、提出方法等については、休憩中に御協議いたしましたとおり決することに御異議ありませんか。

○仲宗根悟委員長 御異議なしと認めます。
 よって、さよう決定いたしました。
 以上で、予定の議題は全て終了いたしました。
 委員の皆さん大変御苦労さまでした。
 本日の委員会は、これをもって散会いたします。






沖縄県議会委員会条例第27条第1項の規定によりここに署名する。


 委 員 長  仲宗根   悟