平成23年(2011年) 第 2回 沖縄県議会(定例会)
第 7号 3月 1日
玉城  満
 

 改革の会、玉城満でございます。
 もう3月でございますけれども、3月8日は何の日か皆さん御存じですか、3月8日。三板の日。三板というウチナーの楽器があるじゃないですか、3枚板の。
 この前、ある集まりで三板協会のほうから指導者が派遣されて、みんなに三板を配って、ここでたたき方の講習会みたいなことをしながらいろんな文化の話をしてくれた女性がいたんです。この女性はどういう活動をしているかといいますと、沖縄じゅうを明るくする女性の会の会長だと本人が言っているんですよ。本当に僕らは明るくなったんですよ、この三板をたたきながらいろいろやっていくうちに、あれっと思って。
 実は今の形になった三板の歴史というのはそんなに長くないんです。60年、もう戦前戦後、その時期に今の三板の確立がされてきたんですが、何が言いたいかといいますと、この人がおもしろいことをおっしゃっておりました。「玉城さん、今学校では小さい子がカスタネットを使っていますよね。何で三板を使わせないの。」。まさにそうだなと思いまして、何でカスタネットを使うのかなと思って、小さいころからやっぱり三板で教育していくということは大事だなと。僕は昔から思っていました、音楽室の写真に何でベートーベンの顔とか、モーツァルトとか、あんなのが飾られているのかなと。ウチナーだったら、こっちに玉城朝薫の写真が張られたり、野村安趙さんの写真が張られている。ウチナーの文化をもう少し大事にしようというそういう演出が、今学校教育の中にも必要になってきたのかなと思いましたね。これは質問じゃないから、教育長はちょっと聞いていただいて、考えていただくということで。
 この女性がおもしろいことをおっしゃっておりました。皆さん、「安里屋ユンタ」という歌を御存じですね、「マタ ハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ」と。僕は、余り意味がわからなかったんですよ、フェーシだというふうに思っていたんです。この女性は、ある先輩からこう聞いたというんです。これはサンスクリット語だと、「マタ ハーリヌ チンダラ カヌシャマ」というのは。このサンスクリット語というのは、インドネシア方面の要するに教典とか仏典に書かれている言葉ですよね。意味は何かというと、すべての人に太陽が当たるようにと。これはもういい意味だなと思いました。これから僕はこの「安里屋ユンタ」の歌を聞くときに、思い入れが全然違ってきたなという感じがしております。
 だから何が言いたいかといいますと、やはり今の日本の政治もウチナーの政治も、「マタ ハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ」であってもらいたいと、そう言いたいだけの話でございますけれども。
 通告に従って質問いたします。また前ユンタクが長いものだから足りなくなる可能性があるので、急ぎ質問させていただきます。
 まず最初に、1、知事の政治姿勢について。
 (1)、文化行政について。
 ア、文化観光スポーツ部創設に伴い、新たなる文化行政への意気込みと具体的な政策を伺う。
 イ、ユネスコ認定を受けた組踊への今後の対応について伺う。
 ウ、県立郷土劇場の進捗について伺う。
 (2)、基地問題について。
 ア、去る2月16日の報道で、ゲーツ国防長官の「普天間代替施設の問題が解決しなければ米軍は沖縄を離れず、土地も沖縄に返還することもない」、さらに5月の2プラス2で、辺野古移設決定を強要する発言をしたとの報道があったが、知事の対応を伺う。
 (3)、対アジア政策について。
 ア、北京事務所の開設はどうなっているのか伺う。
 イ、沖縄―北京の空路定期便の就航はどうなっているのかを伺う。
 ウ、尖閣諸島問題が対アジア政策の足かせになっているのかを伺う。
 続いて、2、観光商工関係について。
 (1)、コンテンツファンドの進捗状況について伺う。
 (2)、文化観光スポーツ部の創設に伴うフィルムオフィスの位置づけを伺う。
 (3)、県土における開発地域の商工的広域調整が必要と考えるが、県の考えを伺う。
 (4)、県製造業育成のためにも物流コストと電気料金、工業用水料金等の低減が必要と考えるが、県の対応を伺う。
 (5)、起業増と雇用増のためにもマイクロファンドが注目されているが、県の認識を伺う。
 (6)、昨年、沖縄県ライブハウス協会が結成されたが、県の対応を伺う。
 続きまして、3、スポーツ振興関係について。
 (1)、日本アームレスリング連盟沖縄支部に対する県の対応について伺う。
 4、行政改革について。
 (1)、総務部行政改革推進課で実施している「県民視点による事業棚卸し」とあるが、知事は、真にリーダーシップを発揮し、本質的な問題を抽出し、枝葉の細かい事業の見直しではなく大胆な見直しはできないかを伺う。
 (2)、具体的に行革にかかる経費の積算と定量的な効果を示して、その費用対効果はどうなっているのかを伺う。
 5、環境政策関係について。
 (1)、サンゴは沖縄の宝であることは言うまでもないが、昨今の調査で、サンゴの
CO2の吸収固定化は森林のそれよりまさるというある研究機関の報告があるが、県の見解を伺う。
 (2)、サンゴの研究、植えつけ等関連事業について県の対応を伺う。
 6、土木建築関係について。
 (1)、建築基準法第12条の改正が平成20年4月1日に施行され、3年の猶予期間が今年度末で終わり、建物の外壁診断の義務化が本格スタートするが、県の対応と認識を伺う。
 (2)、オフセット、いわゆる自然再生事業が国際的にも本格化する中で県の対応を伺う。
 7、我が会派の代表質問との関連について。
 赤嶺県議の代表質問に関連いたしまして、ボンドについて質問をしたいと思います。
 このボンドの基金を国に提案し、基金をつくって県は対応するということであるが、どういう内容で、どういうやり方で今後進めようとしているのか、進捗を伺う。
 続きまして、無認可保育に兄弟、例えば3名とか、もう極端な話4名預けないといけないということになると、かなり今認可保育園よりは不利な状況であると。そして、この差額を3人目からどうにか助成する方法はないか、県にそういう考えはないか、それを伺いたいと思います。
 以上です。

 
20110207030020