陳情文書表

受理番号第197号 付託委員会総務企画委員会
受理年月日令和3年9月9日 付託年月日令和3年9月28日
件名 新型コロナウイルス感染拡大の影響に対するタクシー事業への支援を求める陳情
提出者一般社団法人 沖縄県ハイヤー・タクシー協会
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要旨


 新型コロナウイルス感染症は収束の兆しが見えず感染拡大が継続しており、地域の公共交通機関であるハイヤー・タクシー事業においても、外出自粛要請やイベントの中止、国内外からの観光客の激減などによりタクシー利用者が減少するなど、その影響は長期間にわたって極めて深刻な状況にある。そのため県から各種の支援を受けたところであるが、令和3年1月7日以降の国による一連の緊急事態宣言などにより、タクシー事業者の営業収入は減少の一途をたどっている。このような状況にありながら法人タクシー事業者においては、鉄軌道のない本県のタクシーが県民生活に欠かせない公共交通機関であることを強く認識し、乗務員の雇用を維持しつつ、事業を継続している。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 法人タクシー事業者の営業収入が大幅な減収となっている中、会員事業者の自主的判断に基づき、稼働率が50%を下回らないよう運行を行っており、事業継続のための運行等に要する諸経費について、これまでに支援を受けた金額を超えるタクシー・ハイヤー1台当たり10万円以上の支援を早期に実施すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
 県では、令和2年6月補正予算において、公共交通機関の持続的な感染防止対策の定着を支援 するための奨励金を計上し、法人タクシー138社に対し総額1億4,845万円(1台あたり4万円) を支給いたしました。
 令和3年4月補正予算においては、公共交通の運行継続を支援するための支援金を計上し、法 人タクシー139社に対し総額1億6,623万5千円(1台あたり4万5千円)を支給いたしました。
 また、緊急事態宣言の影響長期化により、タクシー事業の経営環境が大変厳しい状況におかれ ていることを踏まえ、9月補正予算においても同様の支援金を計上し、法人タクシー137社に対 し総額2億3,953万円(1台あたり6万5千円)を支給いたしました。
 さらに、国において、令和3年11月から令和4年3月の売上高が、新型コロナの影響により一 定程度減少した事業者に対し、法人事業者は上限250万円の受給が可能な事業復活支援金の給付 が実施されております。
 県においても、令和4年度予算にて、国の事業復活支援金の受給者を対象に、法人事業者は上 限50万円の上乗せ支援(おきなわ事業者復活支援金)を行っております。
 また、令和4年6月補正予算においては、燃料高騰分の一部への補助として、法人タクシー事 業者に対し約1億6,700万円の補助金を予算計上しております。
 加えて、燃料高騰の長期化に伴う追加支援として、令和4年11月補正予算にて約1億9,300万 円の補助金を予算計上しております。
 県としては、引き続き、県民生活に不可欠な公共交通の確保維持に取り組んでまいります。