陳情文書表

受理番号第20号 付託委員会総務企画委員会
受理年月日令和5年2月2日 付託年月日令和5年2月14日
件名 県立八重山病院に関する陳情
提出者沖縄県立八重山病院 医局員一同
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要旨


 県立八重山病院に勤務する私たち医師は、全国各地から石垣市に集まり、日々地域医療を支えているが、離島勤務を希望する医師は少なく、各診療科とも医師の確保に苦労している。そのような状況下で、私たちのモチベーションを下げるような動きが近年種々起こっていることに心を痛めている。
 1つはヘリポート問題である。当院では、二次離島の診療所からの緊急患者受入れ要請を拒まずに昼夜を問わず全症例を受け入れ、年間70例前後に上る。その際の患者搬送は海上保安庁のヘリに依頼しており、当該ヘリに当院の有志医師が搭乗して患者を迎えに行き、患者の管理をしながら当院の横にある臨時ヘリポートまで付き添う。私たち医師に何の相談もなく、このヘリポートを当院敷地内に20から30メートルもかさ上げした位置に造るよう強要が行われている。しかし、石垣島には時としてかなり強い風が吹くことや、本州に比べ建物の腐食がかなりの速さで進むことから、かさ上げした位置に造ることは、安全面に問題がある。
 2つ目は、本島への緊急患者のヘリ搬送である。当院でも手に負えない重篤な患者は、陸上自衛隊のヘリを利用して本島へ搬送しており、その件数は年間30例前後である。毎回、石垣消防の救急車で石垣空港まで搬送し、ヘリに乗せ換えて那覇空港まで搬送しているが、当院横のヘリポートから直接搬送すれば、搬送時間を約1時間程度短縮できる。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 ヘリポートについて、安全性確保の観点から、現在あるような地上型のヘリポートを設置すること。
2 当院で対応できない重篤な患者の沖縄本島への搬送について、当院横のヘリポートから直接那覇空港まで搬送できるようにすること。