陳情文書表

受理番号第65号 付託委員会総務企画委員会
受理年月日令和5年5月10日 付託年月日令和5年6月13日
件名 台湾有事を想定した与那国町の要請に関する陳情
提出者*********
要旨


 与那国町長が4月17日に沖縄県庁で要請した「与那国空港の滑走路延長と新たな湾港の整備」に関する下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 軍事要塞化について
(1)日米の合同演習、ミサイルからの避難訓練や戦闘車両の走行、全島避難計画、PAC3のグラウンドへの配備、連日の輸送機の音、巨大な湾港の計画等による子供たちの心的外傷などの影響について、調査とカウンセラーの配属を行うこと。また、住民が他の地域以上にストレスを感じていると分かった際は、それを取り除く適切なケアを行うこと。
(2)与那国町の住民生活を押しのける国による軍事要塞化に対して、県議会としての見解を発表すること。
2 今回の県への要請は町民の意を酌み取ったものではない。町長が「国防は民間や行政よりも優先するべき」という自らの信条から、島の形状が変わるほどの巨大な計画を、議会を通さず、地域住民への説明も理解を得るための努力もなく、独善で提出したものである。憲法第92条の「住民自治」に違反する行動だと言える。町長や町職員との対話を図り、与那国町の要請が根拠とするものを精査し、その調査結果を公開すること。
3 人口流出を防ぐ対策について
(1)立地的に苦労が絶えない与那国町を持続可能な自立した地域にするため、県議会として既存の産業を下支えする具体的な対策を行うこと。
4 有事への不安について
(1)国境の町で有事への不安等を抱かずに済むような安心できる生活を提供すること。
(2)不信感から武器を持つことがないよう、平和を予感させる沖縄を実現すること。