要旨
農業生産の現場では、円安や燃油価格高騰に加え生産資材価格の高騰によって経営状況はかつてなく厳しい。一方、ウクライナ情勢など激動する世界情勢の中で、生産資材の原料となる資源の安定的な調達に支障が生じ、穀物類の輸出入が停滞する等食料安全保障の面においても重大な懸念が生じている。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 生産資材価格の高騰に対する支援策について、飼料・肥料価格上昇分に対する緊急支援措置を講ずること。また、国の経営安定対策のみでは十分な効果が得られないことから、地域農業の実態に応じた経営支援策を講ずること。
2 新たな沖縄振興計画に基づく「農林水産物流通条件不利性解消事業」について、現状の農畜産物の輸送実態が十分に考慮されていないことから、本県の地理的不利性を踏まえ、品目による輸送手段の相違及び輸送コスト上昇を加味した補助単価を設定し当該事業の仕組みを改めて見直すとともに、同事業の機能が十分発揮できるよう、万全の予算措置を講ずること。
3 生産コスト上昇分の十分な反映が実質困難な状況にあることから、県産農畜産物価格の再生産可能な価格形成に向けた消費・小売・流通段階の関係者の理解促進を図る取組に対する支援策を講ずること。 |