要旨
近年は豪雨に伴う災害が多発し、沖縄県においても毎年のように河川や排水路が氾濫しており、八重瀬町においても二級河川報得川及び普通河川饒波川流域の増水・氾濫により、排水路を含む支流域の道路冠水による通行制限、住宅床上床下浸水、土地改良事業整備農地の良好な耕土の流出及び農産物の浸水・流失被害等が頻発している。
令和元年6月末、令和2年5月に発生した豪雨では、同地域・場所において住宅浸水、自家用車浸水及び農産物の浸水・流失の被害が発生した。浸水住宅の住民は、大切な財産である住宅の被害と居住の危機に瀕し、農家は収入減及び圃場の復旧にも出費がかさむなど農業経営に支障を来し、その都度、住民から河川整備の陳情・要請を受けている。また、二級河川報得川の上流、河川沿いの東風平中学校では、豪雨のたびに、河川の最上高から1メートル以上の高位にある校舎、体育館に氾濫した水が流入し、生徒、教職員の生命に危険が及んでおり、早急な対策を講じなければならない。
一方、饒波川は、下流側の豊見城市からは二級河川として位置づけられ県が整備しているが、上流側の八重瀬町では普通河川となっていることから整備計画がない状況である。
ついては、饒波川を二級河川に格上げし整備に向けた対応を行うとともに、両河川の定期的なしゅんせつ及び早期整備について配慮してもらいたい。 |