陳情文書表

受理番号第40号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和5年3月7日 付託年月日令和5年3月16日
件名 慰霊と平和発信のため未開発緑地帯を県有地化するよう求める陳情
提出者沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」
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要旨


 激戦地である南部は戦跡国定公園となっているが、そのほとんどは開発されており、陸上面積のうち、戦没者遺骨が残っている未開発緑地帯は僅かにすぎない。航空写真で未開発緑地帯が緑の川のように見えるのは、開発できず利用価値のない琉球石灰岩の「崖」だからである。しかし、崖にはガマがあり、防空壕があり、岩場で身を隠しながら亡くなった犠牲者たちの遺骨がある。利用価値の少ない崖だからこそ今まで開発から逃れて緑地帯として残っていたのである。そして今、沖縄は戦争体験者なき時代を迎えようとしている。沖縄戦体験者がいなくなった後に沖縄戦を語るのは、このような現場と戦没者遺骨である。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 沖縄戦激戦地で戦争の痕跡と遺骨が残る南部の未開発緑地帯を慰霊と平和希求の聖地として県有地とすること。
2 県有地とするための財源は、全国の遺族・国民に戦没者の尊厳を守るための浄財提供を呼びかけ、「ふるさと納税」を活用すること。