要旨
八重瀬町では、豪雨のたびに、2級河川報得川や普通河川饒波川流域の増水・氾濫による床上・床下浸水、良好な耕土の流失、農作物等への大きな被害、冠水による道路の通行制限や自動車の浸水等、住民の安全・安心な生活が危機的状況となっている。特に平成19年12月に報得川上流部の氾濫流水に児童が巻き込まれた痛ましい事故や、令和元年6月、令和2年5月、令和3年5月、令和4年5月31日及び6月3日の豪雨では莫大な被害が発生し、さらに報得川沿いにある東風平中学校への浸水によって生徒・教職員の生命が脅かされる等、極めて危機的な状況である。一方、普通河川の饒波川流域は、那覇圏域のベットタウンとして都市化が急速に進み、饒波川へ排出される生活排水や雨水の流出量が増大しており、近年の集中豪雨では饒波川の氾濫で、床下浸水等が多発し住生活に支障を来している。また、饒波川沿いは専業農家の農地が多く、浸水被害を受けた場合、1年間の生活費の大半を奪われてしまい安定した農業経営が困難な状況となっている。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 2級河川報得川の全流域の早期整備及び定期的なしゅんせつを実施すること。
2 普通河川は国庫補助を受けることができないため、普通河川である饒波川を2級河川へ格上げし、県による早急な河川整備及び定期的なしゅんせつを実施すること。 |