陳情文書表

受理番号第30号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和5年2月20日 付託年月日令和5年3月16日
件名 福祉施設や教育施設でゲノム編集トマトの種苗を受け取らないこと及び学校給食でゲノム編集された食材を使用しないことを求める陳情
提出者キッチンから社会を変える!あんまーずネットワーク
*************
要旨


 ゲノム編集技術は、生物が持つ特定の遺伝子を壊して本来の性質を変える技術であるが、標的以外の様々な遺伝子を破壊してしまう「オフターゲット」規象がしばしば起こることが分かっている。その結果、予期しない変異を起こし、新たな毒性やアレルゲン、がん誘発物質の発生など、未知の問題につながる可能性が指摘されている。しかし、ゲノム編集トマト「シシリアンルージュハイギャバ」を販売するパイオニアエコサイエンス社は、全国の福祉施設、障害児福祉施設、小学校等の教育施設へ当該トマトの苗を無償配付する計画を発表し、教育施設へは2023年に開始するとのことである。同技術の食品への応用には本来、厳格な検査と規制を要するが、国は、同技術は他の遺伝子を組み込んでいないので遺伝子組換えではないなどとして、遺伝子組換え作物や食品に課せられていた審査や規制の対象外としている。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 パイオニアエコサイエンス社が配付予定のゲノム編集トマトの種苗を受け取らないよう、福祉施設や教育施設の現場職員へ周知すること。
2 ゲノム編集トマトは食品としての安全性が確認されていないことを周知すること。
3 学校給食でゲノム編集された食材を使用しないこと。