陳情文書表

受理番号第125号 付託委員会総務企画委員会
受理年月日令和4年8月9日 付託年月日令和4年9月30日
件名 中華人民共和国による我が国の排他的経済水域(EEZ)内を含む八重山圏域周辺海域への弾道ミサイル発射に係る対策に関する陳情
提出者八重山市町会
会長 石垣市長 中山 義隆
要旨


 中華人民共和国は、本年8月4日から7日にかけて、台湾周辺海域で大規摸な軍事演習を実施し、その一環として、同国内陸部及び沿岸部から弾道ミサイルを発射した。そのうち5発が波照間島南西沖の我が国排他的経済水域(EEZ)に、1発が与那国島から北北西80キロメートルの地点に着弾した。これを受け、与那国町漁協では同月8日まで、漁業者に対して漁の自粛を要請することとなった。
 同国によるこうした一連の行動は、我が国の安全保障及び国民の安全に関わる重大な問題であり、地域及び国際社会の平和と安定に深刻な影響を与えるものである。また、我が国EEZ内を含む八重山圏域周辺へのミサイル着弾は、八重山圏域の漁業者の安全な操業や物流を含む各種商業船舶の安全な航行を脅かし、八重山郡民の生活の基礎への脅威となるものである。
 ついては、中華人民共和国政府に対し、厳重な抗議を含む働きかけを行い、今後再度のミサイル発射等を未然に防止するための関係国との連携強化など安全保障の強化等の対策を取るよう、政府に求めることにつき配慮してもらいたい。あわせて、万が一の事態を想定し、その際に必要とされる離島住民避難等の措置や支援体制の構築について、県が的確かつ早急に取り組むよう配慮してもらいたい。