要旨
嘉手納飛行場は住宅地に近接しており、航空機の離着陸及び飛行訓練による騒音、エンジン調整時に発生する地上騒音並びにその際に排出される排気ガスの悪臭被害により、長年、地域住民の生活に甚大な影響を及ぼしている。
とりわけ近年は、大型駐機場に駐機しているE3早期警戒管制機及び住宅地に極めて近接している通称「パパループ」地区に駐機しているMC130特殊作戦機等が地上騒音及び悪臭を発生させ、被害が増大し深刻な問題となっている。
このような状況下で、さらに外来機のMH60ヘリコプターが頻繁にパパループを使用し、エンジン調整及び滑走路まで自走しての離着陸を繰り返しており、断続的にエンジン稼働音が鳴り響く様子が確認されている。
これまで、米軍及び日本政府は「第353特殊作戦群駐機場等拡張整備工事期間中、一時的な駐機場としてパパループを使用する」と説明してきたにもかかわらず、外来機のMH60ヘリコプターが頻繁に使用することは約束違反であり、激しい憤りを禁じ得ない。
これまでも幾度となく意見書・抗議決議を可決し抗議しているが、今年4月後半から昼夜を問わず地上騒音及び悪臭被害が増大しており、町民からは騒音及び悪臭に係る苦情が相次ぐとともに、なし崩し的に今後もパパループが駐機場として使用されることを懸念する声が高まっている。
もし恒常的にパパループが駐機場として使用されることになれば、長年騒音及び悪臭に悩まされ続けてきた町民に新たな負担を強いることは明白であり、断じて容認できない。
日米両政府は、平成18年の米軍再編ロードマップで合意された嘉手納飛行場の負担軽減を真に実現すべく、速やかに取り組みを強化することを強く求める。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 外来機のパパループ使用を禁止すること。
2 MC130特殊作戦機等のパパループでのエンジン調整を中止し、駐機場の早期移転を図ること。
3 E3早期警戒管制機の駐機場を住宅地から離れた場所へ早期に移転すること。 |