要旨
伊江村立診療所は1960年に開設され、国、県及び高次医療機関の支援・協力を得て医師等を確保し、村民の生命、健康及び離島医療を守る役割を果たしてきた。現在、当診療所は2名の常勤医師と代診医により、総合診療にて1日平均100名前後の外来患者と、夜間を含む通年の救急診療や高齢者施設の往診、人工透析対応など日々の診療業務に当たっている。令和4年4月から常勤医師1名体制となる予定であり、医師確保に向けて県及び関係機関への要請をはじめ、村のホームページによる公募など、あらゆる手段で医師確保に奔走している。しかし、全国的な医師不足や新型コロナウイルス感染症対策も相まって、医師確保は困難を極め、診療体制の維持・確保が懸念されている。
県は「離島力の向上」と「医療の充実」を目指しており、離島診療所の医師派遣や医師不足の解消に取り組むとしている。これは我々離島に暮らす住民への配慮であり、県が離島医療の充実を図るための強い意志の表れであると考える。
今後も地域住民の医療ニーズに応えるには、医師の安定確保が必須である。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 医師不足の解消を図るため、伊江村立診療所及び町村立診療所への常勤医師の安定確保に努めること。
2 医師確保に向けた情報提供を図ること。 |