陳情文書表

受理番号第35号 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和5年2月28日 付託年月日令和5年3月16日
件名 大棟龍頭棟飾りの復元に当たって、壺屋陶器事業協同組合への発注を求める陳情
提出者壺屋陶器事業協同組合
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要旨


 首里城正殿の大棟龍頭棟飾りの復元について、県の担当課は、首里城復興基金事業監修会議において、平成の復元に携わった本土の業者に発注する方向で話を進めている。本来、大棟龍頭棟飾りの復元は、琉球王府と深い関わりのある地元の陳情者が主体となって制作すべきものである。平成の復元事業で大棟龍頭棟飾りを制作した本土の業者は、勝手な造形をしたと原型制作者に強く批判されており、修正も不完全なものだったことは、関係者の間では周知の事実である。しかし、県の担当課は、陳情者の施設や技術を詳細に検討することもなく、県外業者を使うとの計画を具体的な話合いをしないまま進めてきた。2月6日の話合いでは、発注先は決まっていないと公然とうその返答をしたが、この県外業者は既に制作のための陶土造りや窯造りに向けて県内で準備している。県は「県内企業への優先発注及び県産品の優先使用基本方針」で県内企業の優先発注を定め、また、首里城復興を「琉球ルネサンス」と位置づけて人材育成や技術継承に取り組むと喧伝している。しかし、大棟龍頭棟飾りの復元を、前回の復元で極めて評価が低かった県外業者にあえて発注し、陳情者を県外業者の下請け扱いにすることは、この方針と真逆である。陳情者は既に2体の大獅子を制作した実績があり、今回の復元では、組合の専用窯や製土工場をフル活用して大棟龍頭棟飾りを制作することが可能である。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 県は、首里城正殿の大棟龍頭棟飾りの制作を陳情者に発注すること。
2 県は、首里城再興に当たって県内企業及び職人へ優先発注し、県の方針を守ること。
3 県は、首里城再興で伝統工芸の継承及び人材育成に本気で取り組むこと。
4 県は、首里城再興に当たって、沖縄総合事務局と対等の立場で自主性・主体性を発揮すること。