要旨
サトウキビは、本県の基幹作物として農家経済・地域経済を支えるとともに、関連産業への経済波及効果も含め重要な役割を果たしている。これを両輪として支える製糖工場にとっては、操業の安定性確保が極めて重要な責務である。
しかし、当社製糖工場の海水取水設備取水口付近の土砂堆積によって、製糖操業期に海水が安定的に取水できない状態となっており、製糖操業に支障が生じている。現在使用している海水取水設備は、平成６年の中城湾港埋立てに伴い、それまで使用していた取水のための水路（ため池）が消滅したため、県が設置したものである。当時の県当局の説明では土砂の堆積は考えられないとの見解であったが、この間、土砂堆積により取水が困難となり３度のしゅんせつ工事を余儀なくされている。直近のしゅんせつ工事は平成27年で既に７年を経過しており、数年前から土砂堆積によって製糖期に取水できない時間帯が増加している。しゅんせつ工事には多額の費用を要し、県当局の理解及び支援が必要である。
このままでは、安定的な製糖操業が行えず、サトウキビ生産農家に対して安定した収穫出荷ができなくなる事態を招きかねない。
ついては、海水取水設備の安定的な取水確保のため、しゅんせつ工事に係る予算を確保する等の支援を行うよう配慮してもらいたい。 |