陳情文書表

受理番号第148号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和4年10月11日 付託年月日令和4年11月30日
件名 沖縄の貸切りバスに関する陳情
提出者一般社団法人 沖縄県バス協会
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要旨


 今年は沖縄の本土復帰50年になるが、観光立県沖縄を支えてきたのが、本土からの修学旅行である。その修学旅行を支えてきたのが貸切りバスである。その貸切りバスの乗務員及びバスガイドの絶対数が不足している。
 運転手の不足は140名、バスガイドの不足は120名となっている。また、旅行経費の補助として、旅行滞在費・人件費・キャンセル料等の支援を要する。
 ついては、沖縄の地域振興のために乗務員等の人材確保が不可欠であることから、そのための支援につき配慮してもらいたい。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
県では、「観光事業者事業継続・経営改善サポート事業」において、業務回復に必要な人材の育成・確保に係る経費を含め、事業継続・経営改善に取り組む赤字の観光事業者に最大600万円を支援しており、令和5年度へ予算を繰り越し、引き続き、支援を実施してまいります。
 「沖縄観光貢献度可視化事業」においては、観光が「沖縄県経済」や「住民生活」へもたらす貢献度の説明や、観光業界の現場で働いている方々の声を紹介するとともに、商工労働部や沖縄労働局で実施する合同説明会や雇用助成に関する事業等を幅広く、新聞紙面やSNS等を通じて、県民や事業者等へ周知しました。
 これらの取り組みにより、県民の観光に対する理解促進、観光業界における職場イメージの向上、人材確保に繋げていくこととしております。
 また、観光関連産業従事者向けの階層別集合型研修やオンラインセミナーの配信等を実施し、観光人材の育成に取り組むとともに、雇用のミスマッチによる離職防止を目的としたインターンシップ受入支援や、観光業界での自身の将来像をイメージできるようなキャリアデザインに関する研修を実施し、観光人材の定着に取り組んでいるところです。
 令和5年2月からは、人材確保等の受入体制の再構築を支援する「観光事業者受入体制再構築等緊急支援事業」を実施しており、令和5年度へ予算を繰り越し、引き続き、支援を実施しております。同事業においては、県外から沖縄へ派遣される運転手の滞在費やバスガイドの育成に要する経費を対象としております。
 令和5年度は、職場訓練の対象を拡充しつつ観光事業者と求職者とのマッチング機会を創出し、観光現場における様々な取組を伝える広報等を実施するとともに、従業員の労働環境を改善し、観光人材の確保・定着を図るため、観光事業者の労働生産性向上に資する取組を支援する「観光人材確保支援事業」を実施しております。
 また、県内の貸切バス事業者の乗務員等が不足していることから、県外からの修学旅行のピークシーズンである令和5年10月から令和5年12月までの期間中に県外から乗務員・バスガイドを受け入れる貸切バス事業者を支援するため、令和5年9月議会において、「修学旅行貸切バス等受入体制緊急支援事業」を補正予算として計上し、乗務員等の確保に取り組んでいるところです。