要旨
全島緑化の推進についてはこれまで掛け声ばかりで、道路植栽について言えば、長年、歩道には雑草が繁茂し、強剪定で丸裸にされた高木は見るに見かね、緑豊かで美しい沖縄にはほど遠い。そのような中、県は、沖縄らしい世界水準の観光地にふさわしい沿道景観形成を目指す「～美ら島沖縄～花と樹木の沿道景観計画」を策定した。これを高く評価する一方、行政だけでなく県民、企業等が一体となり沿道緑化と良好な管理を推進することも重要である。同計画の確実な実施により、来訪者へのおもてなしの心が伝わる景観が沖縄中で見られれば、海外観光地に勝るとも劣らない魅力ある沿道景観が形成されると考える。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
１ 2025年までには全路線で雑草をゼロにするとともに、弱剪定による自然樹形を保つ高木の維持管理を徹底すること。
２ 日常的に現場の状況を把握し、土木事務所の指導等を行う専任ポストを配置するなど、土木建築部道路管理課の機能を強化すること。
３ 造園技術職の配置や現場職員の意識向上及び現場体制を強化すること。
４ 地域や道路ボランティア・企業等の積極的な参加を促す制度の創設や県民条例を制定すること。
５ 道路植栽関連予算の増額及び観光税等による財源確保を検討すること。 |