要旨
沖縄県は、新型コロナウイルス感染症予防対策として県をまたぐ往来の自粛を要請していたが、6月19日から6都道県からの自粛要請を全面解除するのを前に、県医師会や観光関連17団体が参加する「新型コロナウイルスに負けない安全・安心な観光地づくりに関する対策会議」の第4回会合を開き、那覇空港での水際対策を強化する「旅行者専用相談センター(TACO)」を設置すると発表した。
TACOは、看護師2名、事務職1名の2交代制で空港到着時や滞在中の旅行者に発熱や体調不良などの症状が出た場合に一元的な窓口となって情報集約や保健所への相談、医療機関との調整を行うもので、運営は沖縄観光コンベンションビューローが担っている。
那覇空港と同様、新石垣空港及び宮古空港も本土主要空港との直行便があり、また、那覇空港を経由する来島者も多いことから、中山石垣市長は、新石垣空港及び宮古空港にもTACOを設置するよう県に要望したが、県は検討すると述べるにとどまり、設置は未定となっている。
県が設置管理者である地方管理空港の新石垣空港の令和元年乗降客数実績は、国内線251万人余り、国際線10万人余りで全国の国管理空港の地方空港と同規模の乗降客数であることから、那覇空港同様に水際対策を徹底しなければならない。
ついては、新石垣空港に旅行者専用相談センターを早期に設置するよう、配慮してもらいたい。 |