要旨
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言発令時に、感染拡大防止対策として、公園など屋外公共空間の閉鎖、使用禁止措置が行われた。しかし、屋外の公共空間は、子供の心身の発達、高齢者や障害者・病気療養者の心身の健康維持など生活水準の維持向上に不可欠であり、閉鎖は慎重に検討する必要がある。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 災害弱者である子供・高齢者・障害者・病気療養者等の基本的人権を尊重するため、新型コロナウイルス感染拡大防止対策としての公園等屋外の公共空間及び付設駐車場の閉鎖は行わないこと。
2 新型コロナウイルス感染拡大防止対策としての公園等屋外の公共空間の利用制限は、学術的根拠により必要性があると判断した場合に限ること。その場合は、閉鎖に至った根拠及び経緯を県民に明確に説明すること。
3 新型コロナウイルス感染拡大防止対策として公園等屋外の公共空間の利用を制限したこれまでの対策が、子供・高齢者・障害者や病気療養者などの災害弱者に対してどのような影響を与えたのかを、今後の感染症拡大防止対策、災害対策に役立てるため、調査・検証すること。
4 基本的人権を尊重する観点から、公園等屋外の公共空間、付設駐車場及び公共施設の利用制限は慎重に判断するよう、県内各市町村に通知すること。 |