陳情文書表

受理番号第153号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和4年11月4日 付託年月日令和4年11月30日
件名 沖縄県ボリビア・サンタクルス州姉妹都市交流活性化に関する陳情
提出者沖縄ボリビア協会
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要旨


 10月24日、沖縄県とボリビア・サンタクルス州の姉妹都市提携30周年を記念して、文化講演会「オキナワとの絆」がボリビア多民族国大使館等の尽力により開催された。また、10月31日から第7回世界のウチナーンチュ大会が開催され、同国からもボリビア沖縄県人会長をはじめ多くの県系人が参加する予定である。過去には、移住者子弟農業留学生や、技術研修員を受け入れる事業等があった。県の他の姉妹都市であるハワイ州や福建省と比べ、サンタクルス州との交流の機会が限られていることから、同国のウチナーンチュネットワークの継承・強化という視点でも、同州との姉妹都市交流の活性化が期待されている。
 ついては、下記事項に係る取組について予算措置し、継続した交流を図るよう配慮してもらいたい。
                  

1 ボリビア沖縄県人会では2世から3世へ世代交代が進み、現在では、4世などの若い世代が活動の中心となってきていることから、若い世代に沖縄の伝統文化やチムググルを伝えるため、沖縄から文化芸能の指導者を派遣し、県系人をはじめ現地の方との交流を活性化するような取組を検討すること。
2 JICAが実施している「OKINAWA TO 沖縄プロジェクト」のような沖縄との経済交流を促進するプロジェクト等について支援し、さらなる経済交流の発展が図られるよう配慮すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
1 沖縄県では、海外県人会が主催する「世界のウチナーンチュの日」イベントに合わせて芸能指導者を派遣し、海外県人会への芸能指導の他、近隣の学校等でワークショップを実施しております。
  コロナ禍のため、令和2年度は事業中止、令和3年度及び4年度はオンラインでの指導となりましたが、令和5年度以降、コロナの状況を勘案しながら派遣をする予定です。
  ボリビア沖縄県人会においては、令和4年度に琉球創作舞踊シンカヌチャーの指導をオンラインで実施し、令和4年10月1日に沖縄県主催オンラインイベント「OKINAWA GEINO Chimu Don!EXPO 2022」において成果を披露していただきました。また、ボリビアのウチナー民間大使が、「ウチナー民間大使活動助成事業補助金」を活用して、オキナワ移住地における琉球舞踊の普及、琉球舞踊の化粧・髪結い指導者の育成のためのオンライン講座を実施しました。
  今後も、現地の要望を踏まえながら文化芸能指導者を派遣し、現地での沖縄文化の継承に取り組んでまいります。
  また、沖縄ボリビア協会が、県内の農業高校等や大学、関係機関への訪問と交流を図るため、令和5年10月22日から11月6日に実施した「在ボリビア県系高校生と沖縄県の高校生との研修・交流事業」に対して、県は一部助成したところであります。

2 経済交流の発展につきましては、令和3年度の「海外ネットワークに関する万国津梁会議」における、「海外県系人ビジネスの特別窓口を県庁内に設置」することとの提言を受け、「ウチナーネットワーク活用促進ワーキングチーム」を設置し、県庁内の部局連携を図り、情報共有・課題解決を促進する体制を構築しております。
  また、「ビジネスコンシェルジュ沖縄」において国内外の企業や団体からの相談対応、「ウチナーネットワークコンシェルジュ」においてWebやSNSを活用しウチナーネットワークに関する情報収集・発信、相談対応等の取組を行っております。これらのコンシェルジュに寄せられた相談案件をワーキングチームやJICA沖縄等関係機関と広く共有し、その実現に向けて連携を図ることで経済分野を含む様々な分野において交流促進に取り組んでまいります。