要旨
南城市は、町村合併以降、都市計画の見直し(南城市都市計画区域創設)を行い、県内初となる国土交通大臣認定の南城市地域公共交通再編実施計画に基づき脆弱な公共交通網の再編強化に着手している。昨年10月1日からは市役所と隣接するバスターミナル等を発着する市内線バス「Nバス」の運行により、市民や観光客の市内移動を促し、自立・持続可能な公共交通体系の構築に取り組んでいる。しかし、県道77号線と県道86号線の交差する仲間交差点は、周辺の土地利用の進展や人口増加等により、車両や付近の小中学校に通う児童生徒等の歩行者が増加し頻繁に交通渋滞が生じている。特に朝夕は、赤信号にもかかわらず無理に右折する車両により、車両事故、人身事故が度々発生し、歩行者にとって極めて危険な状況である。このままではNバスの運行や南城市地域公共交通再編実施計画にも支障を及ぼすおそれがあり、歩行者の安全、車両の円滑な交通確保のためには、右折帯の付加車線を設置するなど早急な交差点改良が求められる。現在、本県では、効率的・効果的な渋滞対策の推進を図るため沖縄地方渋滞対策推進協議会が組織され、渋滞解消への取組が進められており、本年度、同協議会において主要渋滞箇所の追加候補箇所の抽出が行われるとのことである。
ついては、当市の地域交通の再編計画やまちづくりの阻害要件である仲間交差点を主要渋滞箇所候補として検討するよう配慮してもらいたい。 |