要旨
今年8月に小笠原諸島・硫黄島近海の海底火山の噴火で噴出した軽石が、海流によって沖縄本島各地及び今帰仁村の海岸・漁港等へ大量に漂流・漂着し、漁業や観光業に多大な影響を及ぼしている。当村の海岸線は東西に長く北面していることから、今後も北風の影響をもろに受け、海上に滞留している軽石がさらに漂着し、被害が拡大していくものと考えられる。
漁港内に漂流・漂着した軽石を人力で撤去するのはとても困難であり、軽石の混入した海水を漁船が吸い上げて機器類が故障した事例もあり、漁業関係者は出漁すらできず、漂着が確認された10月25日から収入のない日々が続いている。燃料や資材類等の高騰の影響も受け、このままでは廃業せざるを得ない業者が増加することが考えられる。また、漂着軽石の影響により景観が悪化し、ホテル宿泊客やマリンレジャー体験等のキャンセルが相次ぐなど各方面に被害が及んでいる。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 損害を被った漁業や観光業の個人や事業者への補償制度を創設し、漂流・漂着軽石問題が収まるまで休業・休漁補償を早急に行うこと。
2 漁業組合に対し、漁獲減による減収補塡及び運営費補助を行うこと。
3 漁港、海岸及び河川に漂流・漂着した軽石の撤去、清掃及び新たな軽石の侵入防止策を早急に講ずること。 |