要旨
令和5年11月29日、米軍横田基地所属のCV22オスプレイが通常訓練により岩国基地から嘉手納基地に向け飛行中、鹿児島県屋久島沖に墜落し、搭乗者8人全員が死亡する重大事故が発生した。搭乗員は、嘉手納基地を拠点とする第353特殊作戦航空団傘下の部隊に所属するパイロット及び整備士等と報道されている。
墜落事故の発表を受け、沖縄県及び基地周辺自治体が事故原因が究明されるまでオスプレイの飛行停止を求める中、事故発生翌日には普天間基地所属MV22オスプレイ2機が嘉手納基地に飛来しており、軍事訓練を優先する米軍の姿勢に対し強い憤りを禁じ得ない。
本町議会はCV22が飛来するたびに、嘉手納基地への飛来中止を求める決議により断固反対の意思を表明し、その中で横田飛行場配備に関する環境レビューによる県内訓練場使用計画の撤回を求めてきた。しかし、嘉手納基地には米空軍CV22のみならず、普天間基地所属のMV22も頻繁に飛来し、住地上空を飛行する様子が度々確認されている。沖縄防衛局の嘉手納基地目視調査によると、今年1月から10月までの間、オスプレイの離着陸等回数はCV22が116回、MV22も119回となっている。
本町は陸軍貯油施設や嘉手納弾薬庫地区を抱えており、町域のどこに墜落しても住民を巻き込む大惨事につながりかねないことから、今回の墜落事故の衝撃は大きく、町民に与えた不安と恐怖は計り知れない。
ついては、町民の生命、安全及び健康で平穏な生活を守るため、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 事故原因が究明され有効な再発防止策が講じられるまで、全てのオスプレイの飛行を停止すること。2 事故原因を徹底究明し、速やかに関連情報を公開すること。
3 CV22オスプレイの県内訓練場使用計画を撤回するとともに、嘉手納基地へのオスプレイの飛来を一切中止すること。
4 日米地位協定を改定し、日本の航空法を米軍にも適用すること。 |