要旨
令和3年11月23日、飛行中の米軍普天間基地所属のMV22オスプレイから高さ約25センチメートル、直径約15センチメートル、重さ約800グラムのステンレス製水筒が、宜野湾市内の住宅密集地内に所在する民家の玄関先へ落下する事故が発生した。航空機等からの落下物は、たとえ小さな物でも地上にいる人の命を脅かす凶器と化し重大な犠牲を生じかねず、基地周辺住民はもとより県民に与えた不安と恐怖は計り知れない。同機は嘉手納飛行場へもたびたび飛来しており、嘉手納町民を巻き添えにする危険性を改めて認識させられた。今回の事故に関し米軍は、「本来閉まっているべき機体のハッチが開いており、さらに持ち物は全て固定するという手順が守られていなかった」と説明したが、米軍の安全管理体制の欠如に激しい憤りを禁じ得ない。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 具体的かつ実効性ある再発防止策を速やかに策定し、公表すること。
2 MV22オスプレイなど外来機の嘉手納基地への飛来、住宅地上空での飛行訓練を禁止すること。
3 航空機の航行の安全等を定めた航空法を適用できるよう「日米地位協定の実施に伴う航空法の特例に関する法律」を廃止し、日米地位協定を抜本的に改定すること。 |