陳情文書表

受理番号第37号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和6年2月27日 付託年月日令和6年3月14日
件名 教職員の人権意識に関する陳情
提出者*****
要旨


 令和5年11月22日に、私の子供が通う中学校で「借り人競争」が行われた。子供たちが書いたお題を先生方が選び、ペアでお題に書かれた特徴の人を選んで前に出すというレクリエーションだったが、中には「黒い人」など、見た目を否定する内容のお題も含まれていた。ブラックルーツを持つ私の子供が「こういうのは人種差別につながります、やめてください」と先生に申し出たが、その先生は「へぇ、そうなんだ」と答え、レクを中止せずに続行したことを帰宅した子供から聞かされた。
 このことについて保護者会が開かれたが、学校側から謝罪の態度は見えるものの、私への謝罪の電話、そして子供への謝罪で、「黒い人」と書かれたお題に対し「白い人もありましたよ。日焼けした人と書けばよかったのか」といった言葉もあり、校長先生を含めた先生方が、なぜ借り人競争が差別につながるかを理解できていない様子だった。先生方の人権に対する意識の低さが今回の事態を招いたと考える。子供たちは失敗し学んでいく成長の時期であり、子供たちが出したお題が偏見や差別につながるものであれば、それをしっかりと指導していくのが先生方の務めである。今回のレクは、学校公認で偏見や差別をしていいとお墨つきを与えたと感じている。
 子供の義務教育7年間の期間で、差別的な態度、言葉で子供が傷つけられたとき、担任と当事者との話合いをしたり、クラスで担任から子供たちに差別について話す機会が何度かあったが、差別や偏見で傷つけられる日常は根本的に7年間何も変わっていない。学校が、お互いの人権を尊重することを学んで得ていく場となるよう、先生方には人権意識を身につけてほしい。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 人権についての研修を先生方が受けること。
2 学校の図書室に人権にフォーカスしたコーナーをつくり、子供たちへの教育に取り入れること。
3 人権に関わることについて、すぐに相談できる窓口(担当者)を校内につくり、人権の専門機関につなげられるようにすること。