陳情文書表

受理番号第154号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和3年7月28日 付託年月日令和3年9月10日
件名 児童生徒のマスク着用、不着用の自由化を求める陳情
提出者*****
要旨


 コロナ禍でマスク着用が推奨される中、マスク着用が子供の健康と成長に悪影響を及ぼすという医師、専門家の声が多数ある。成長過程にある子供たちは、その環境にある細菌や酸素を体内に取り込むことで自己免疫力を高め、病気に強い体をつくっていく。既に様々なメディアで、マスクの常時着用による頭痛や集中力の欠如、喉の乾燥やせき、コミュニケーション力発達への障害、酸素不足による脳障害の可能性、熱中症との関連など多数の弊害が報じられている。
 持病を持つ方や高齢者の感染リスクを考慮することは当然重要であるが、臨機応変にマスク着脱を判断できない子供たちの健康や未来と引換えにする理由はない。コロナ禍対応の陰で子供の健全な環境づくりが軽視されており、いま一度、彼らのために最善の環境づくりを検討してほしい。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 学校が子供たちにマスク着用、不着用を強要しないこと。
2 健康への考え方を相互に尊重する空気づくり、差別やいじめの防止のため、記事項1を各学校から書面で保護者、関係者に通知すること。
3 無菌状態が子供の自己免疫力の増進の妨げとなる可能性があることから、過度な除菌などではなく、自然で健康的な自己免疫力の獲得を図る教育現場を維持すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者教育委員会
報告内容

1及び2 
  文部科学省衛生管理マニュアルには、「学校教育活動において、児童生徒等及び教職員は、身体的距離が十分とれないときはマスクを着用するべき」と示されております。
  県教育委員会としましても、コロナ禍において学校における感染及びその拡大のリスクを可能な限り低減した上で学校運営を継続していくためには、活動内容や場面等によっては、マスクの着用は必要であると考えております。
  ただし、マスクの着用により、熱中症などの健康被害が発生するおそれがある場合や、児童生徒等本人が暑さで息苦しいと感じた場合などはマスクを外す等、児童生徒自身の判断でも適切に対応できるように指導しております。

3 学校においては、健康的な生活や基本的な感染症対策として、身体全体の抵抗力を高めるため、「十分な睡眠」「適度な運動」及び「バランスの取れた食事」を心がけるよう指導しております。