陳情文書表

受理番号第31号 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和5年2月20日 付託年月日令和5年3月16日
件名 沖縄島北部における生態系保全等のためのネコ管理・共生行動計画(案)に関する陳情
提出者にゃごねっと
********
要旨


 次年度から実施予定の「沖縄島北部における生態系保全等のためのネコ管理・共生行動計画(案)」には、沖縄島北部における猫の防除計画として目標1及び目標2があり、国頭村、大宜味村及び東村の森林域内外における野良猫、さくらねこ(捕獲され去勢手術を受けて耳の先端をV字型にカットされた野良猫)、地域猫を含む猫の完全駆除を目指している。さらに、北部一帯で集落や街頭等に見かける猫を駆除できるようになる。また、目標3は本島全域における猫の飼養登録の条例制定に言及しているが、一律の餌やり禁止条例になると、地域住民が主体となり、飼い主のいない猫の不妊手術を行い、給餌や排せつ物の始末等のルールを決め適切に管理するという地域猫活動ができなくなるおそれがある。猫の殺処分を前提とするこの計画(案)は、希少種の生息を脅かす最も根深い要因である人間による生態系破壊を放置し、猫だけに罪を背負わせあまりに理不尽である。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 北部生態系保全を目的とする事業の費用内訳を公表すること。
2 ヤンバル3村における生態系保全事業の内訳及び使途を公表すること。
3 北部生態系保全を目的とする事業の費用対効果を検証すること。
4 県知事の公約どおりに、これらの費用を本来の目標である「殺処分ゼロ」を実現し、県民による動物との共生社会の実現のために役立てること。