陳情文書表

受理番号第107号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和4年6月20日 付託年月日令和4年6月29日
件名 教育機関における子供のマスク着用の選択に関する陳情
提出者GAJYUMARU沖縄をつなげる教育NPO
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要旨


 現在、学校をはじめとするほとんどの教育機関ではマスクの着用が事実上義務づけられている。しかし、厚生労働省の「「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント」では、マスク着用が心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度の上昇などの影響をもたらすことを指摘している。すなわち、もともと呼吸器疾患を持っている子供にとってはマスクをしていること自体が大きなリスクであり、実際、マスク着用が原因と疑われる子供の死亡事故も発生している。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 授業中や休み時間等における子供のマスク着脱は、子供の自己選択が優先されるべきであり、自らの意思で選択可能であると担任やスタッフ等に指導すること。
2 マスクのメリット・デメリットを正確に伝え、子供が自身の意思で選択できるよう指導すること。
3 子供の意思に反してマスクを着用するよう注意・指導をしないこと。
4 マスクを着用する場合は、激しい運動や負荷のある作業は控えさせること。
5 マスクを着用していないことで差別や偏見、いじめなどが生じないよう指導すること。
6 マスクを着用しない際に会話を禁じるなど、過度な感染対策を求めないこと。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者教育委員会
報告内容

【保健体育課】
 国においては、新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針において、個々人が「三つの密」を回避し、人と人との距離の確保、手洗い等の手指衛生、換気等の基本的な感染対策を徹底することが重要であるとしており、「新しい生活様式」として呼びかけています。
 県においても、接触、飛沫、マイクロ飛沫による感染リスクの回避策として、こまめな手洗い、手指の消毒、換気や距離の確保等を呼びかけています。
 なお、マスク着用について、令和5年3月13日から個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることを基本とすることとしており、併せて、高齢者等重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、効果的な場面ではマスク着用を推奨することとしております。
 県としては、個人の主体的な判断が尊重され、マスクの着脱を強いることがないよう、引き続き必要な周知を図っていきたいと考えております。