要旨
文部科学省は各都道府県教育委員会に対して「GIGAスクール構想における高等学校の学習者用コンピュータ等のICT環境整備の促進について」を通知し、これを受けて県教育委員会は、今年度県立高校へ入学する生徒・保護者に対し、推奨するタブレット等の学習端末を保護者の負担で購入することを通知した。
小中学校ではGIGAスクール構想に係る学習端末は公費で確保されたが、高等学校については、学習端末を指定ECサイトで購入する際は助成があるとしても、保護者の負担は少なくない。県教育委員会は、保護者負担での購入であれば卒業後も当該端末を返還せずに活用できるとするが、現在のICT環境からすると卒業後には必要とする機能等を満たさないと考えられる。また、卒業後も使用できるのであれば、県が学校備品として購入し、新入学生への貸与・返還後に、次の新入学生に改めて貸与すれば足りるはずである。安易に保護者負担を強いるべきではない。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 国及び県に対し、GIGAスクール構想の高等学校への拡充に必要な予算措置等を求めること。
2 県に対し、令和4年度県立高校新入学生の学習端末購入に係る保護者負担を撤回するよう求めること。 |