陳情文書表

受理番号第91号の2 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和4年6月8日 付託年月日令和4年6月29日
件名 深刻度増すしまくとぅばの危機において政治的課題として取組を求める陳情
提出者しまくとぅば連絡協議会
************
要旨


 県議会が議員提案で2006年に制定した「しまくとぅばの日に関する条例」は、第1条で、しまくとぅばは本県文化の基層であり次世代への継承は重要であることから、県民の理解を深め普及促進を図ると規定している。また、条例制定後、県は2013年に「しまくとぅば普及推進計画」を策定し、2017年には「しまくとぅば普及センター」を設置した。しかし、普及は進むどころか、ユネスコが消滅の危機言語に指定したことが現実のものとなっている。県が発表した2021年度しまくとぅば県民意識調査結果によると、しまくとぅばを主に使う、共通語と同じ程度に使うとの回答は過去最低の14%で、第1回調査時から21.4ポイントも落ち込んだ。言語は民族のアイデンティティー及び文化の基層をなすものであるため、しまくとぅばが消滅すれば私たち県民はウチナーンチュでなくなり、しまくとぅばで成り立つ文化も希薄となる。言語復興、復権の基本理念を再確認し抜本的な施策を展開しなければ手遅れになる。当連絡協議会など普及団体は、これまで県や県議会、教育庁にしまくとぅばの学校教育への導入を要請してきたが進展はなく、しまくとぅばの復興はもはや行政では限界があり、政治的課題として取り組む必要がある。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 学校教育課程にしまくとぅばを導入すること。