要旨
令和2年4月9日現在、八重山地区では新型コロナウイルスの感染者は確認されていないが、空港を介して人の出入りが途切れず、高度医療体制や重症者の搬送体制がいまだ確立されていない中で市民は不安を感じながら生活している。県立八重山病院は対応可能な病床は3床しかなく、感染者が発生した場合、島内の医療は直ちに限界に達することが予想される。医療機関が統合的に運用され、医療資源を最大限有効に生かし、感染拡大を防ぐ努力が必要であり、島内での医療崩壊を招かない体制を早急に整えるため、県と石垣市はそれぞれ連携を密にすることが重要である。
さらに感染者が急増した場合、病床が不足する事態に備え、軽症者の療養についてはホテルや宿泊施設等を補償した上で借り上げ、重篤者、軽症者、無症状者との分離対応の体制も一刻も早く構築しなければならない。
ついては、石垣市は感染者が出るのは時間の問題とも言われており、極めて重大な局面を迎えていることを踏まえ、感染拡大の阻止に向け、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 県立八重山病院をはじめ、島内の主要医療機関に対し感染拡大時の医療対応と協力体制の構築についてどのような計画をしているのか迅速な情報の開示を行うこと。
2 八重山圏域から沖縄本島へ搬送された重症者の治療を行う場合の受入体制を明確にすること。
3 石垣市でもPCR検査を実施可能にすること。
4 医療従事者が不足しないよう対策を講じること。
5 遠隔地へのオンライン診療の導入支援と保険の適用。
6 保育園及び学童は一定期間、閉園または受入れ規模を縮小するなど、柔軟な対応が取れるようにすること。
7 今年度から県立病院で施行されている分娩費値上げの実施を延期すること。 |