陳情文書表

受理番号第188号の3 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和2年11月13日 付託年月日令和2年11月25日
件名 美ぎ島美しゃ(宮古・八重山)圏域の振興発展に関する陳情
提出者美ぎ島美しゃ市町村会
会長 宮古島市長 下地 敏彦
要旨


 このたび、美ぎ島美しゃ市町村会は、宮古・八重山圏域における喫緊の課題や財政的に解決が困難な課題等を次のとおり取りまとめた。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 新型コロナウイルス感染症に対応した医療体制等の拡充について
  宮古・八重山圏域においても新型コロナウイルス感染症の感染拡大が進んでおり、これに対応可能な医療体制の確保は重要性を増している。また、指定医療機関のない竹富町、与那国町及び多良間村では、感染の疑いがある者が発生した場合、宮古島市または石垣市でPCR検査を受けることとなるが、検査結果判明までの期間は待機宿泊施設を確保した対応が必要で、負担が大きい。
  ついては、新型コロナウイルス感染症に対応可能な感染病床数や検査機関の充実、検査結果判明までの待機宿泊施設の確保など、宮古・八重山圏域の医療体制等を拡充すること。
2 離島生徒の選手派遣支援事業について
  宮古・八重山圏域では、地区代表として県外の大会へ出場する児童生徒に対して、保護者負担の軽減及び公平な教育機会の享受を目的に、沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)を活用し、航空運賃等を補助する選手派遣支援事業を実施しているが、一括交付金制度の期間は令和3年度までであるため、これ以降は多額の費用負担が生じるのではないかと保護者から懸念の声が上がっている。
  ついては、離島生徒の選手派遣について、時限的でなく将来にわたり継続する支援制度を創設すること。
3 離島における健診体制について
  国はがん検診や特定健診の受診率向上を市町村や各医療保険者に求めているが、宮古・八重山地区では健診医療機関が限定されている。他方、沖縄県では県立病院での健診は実施していない状況である。
  ついては、医療検査機器の整っている県立病院でも健診を実施すること。
4 県立八重山病院内における院内保育への病児・病後児の地域受入枠の確保と早期設置について
  石垣市の病児・病後児に対応する取組として、ファミリーサポートセンター事業「病児・緊急対応強化事業」を活用して病児等を受け入れているものの、同事業で病児等に保育を提供する施設は、専門職の配置や狭隘施設による受入れ人数の限界などがあり、十分な受入体制が確立されていない。このため、子育て支援、就労支援等の観点から、病児等に保育を提供できる施設の整備が急務である。また、市では第2期石垣市子ども・子育て支援事業計画において、病院等に付設された専用スペースにおける病児・病後児保育施設を1か所開設していくこととしている。病児・病後児の預かりを行う施設の整備により、安心できる子育て支援の提供が可能となり、院内利用者及び地域の子育て世代の仕事との両立を図ることができる。
  ついては、県立八重山病院における院内保育施設を早期に設置し、病児・病後児の地域受入枠を確保すること。