要旨
県内の製糖工場では、製糖期間中(おおむね12月から4月)、原料の品質を保持し工場の歩留りを向上させる等の理由から1工場を除き1日2交代制により終日操業している。このため、製糖期間中は季節労働者を雇用している工場が多く、そのうち県外及び島外からの季節労働者は総数339名(令和元年)に及ぶ。
一方、新型コロナウイルス感染症について、6月下旬から全国での新規感染者数が再び増加し、県内でも感染者が増えている。また、県内の製糖工場は1社を除き離島にあり、これら離島のほとんどが十分な医療体制を有していないため、仮に県外及び島外季節労働者が感染者となった場合、工場の操業は停止し製糖が行えなくなるだけでなく、全島民が感染するリスクを負う。これを回避するためには、来島前の水際対策が極めて重要であり、最寄りの検査場にて県外及び島外季節労働者にPCR検査を実施し、その結果を持って離島へ移動することが現時点における最善の対応である。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 製糖工場に就労する県外及び島外季節労働者に対しPCR検査を実施し、その費用を県が全額負担すること。
2 1のPCR検査結果が判明するまで県外及び島外季節労働者を検査場付近の宿泊施設に待機させる際の宿泊費及び日当について、県が全額負担すること。 |