要旨
私たち教職員は、将来を支える豊かな人間性を備えた創造的な人材育成のため、学校現場で日々の教育活動に懸命に従事している。学校の多忙化はますます進んでおり、新学習指導要領への対応だけでなく、貧困・いじめ・不登校など解決すべき課題が山積しており、子供たちの豊かな学びを実現するための教材研究や授業準備の時間を十分に確保することが困難な状況となっている。
先頃、県教育委員会から各学校へ発表された教職員定数配置については、現状にそぐわないとの報告が寄せられており、これまで以上に疲弊感を増している。児童生徒数の減少、学級減による教職員の定数削減からは、子供の実態や学校現場・地方の実情に応じて教育が果たさなければならない役割についての認識が全くうかがえず、各学校の要望を考慮しない定数配置となっている。今後の沖縄の発展のために豊かな学びや学校の働き方改革を実現するためには、抜本的な定数改善計画に基づく教職員定数改善が必要であり、定数改善に向け財源を保障し、子供たちが全国のどこに住んでいても、一定水準の教育を受けられる条件を整えなければならない。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 計画的な教職員定数改善を推進し、教職員の増員をすること。
2 各県立学校が要望している教職員の確保に努めること。 |