陳情文書表

受理番号第139号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和5年9月29日 付託年月日令和5年10月10日
件名 「琉球・沖縄史教育」に関する陳情
提出者*****
要旨


 「新・沖縄21世紀ビジョン実施計画」が掲げる5つの将来像の中に「沖縄らしい自然と歴史、伝統、文化を大切にする島」があるが、学校教育における実践上の指針である「学校教育における指導の努力点」には、琉球・沖縄史教育を推進する努力事項の設定がない。本県の将来を担う児童生徒が琉球・沖縄史を学ぶという基本方針・具体策を明記すべきで、本県の将来像を実現するためには、本県の歴史を学ぶことが不可欠であるが、2022年度県立高校入試社会科の設問における沖縄の日本復帰の正答率28.4%が示すように、児童生徒の琉球・沖縄史についての定着度は十分とは言えない。本県の児童生徒が琉球・沖縄史に関する基本的な教養を身につけることができるよう、歴史教育の在り方を改善する必要がある。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                  

1 「学校教育における指導の努力点」の努力事項の項立てに「琉球・沖縄史教育の推進」を挿入し、推進に向けた具体的手だてを明記すること。
2 琉球・沖縄史について小学校の学びを中学校に、中学校の学びを高等学校につなげるため関係機関・歴史研究者・学校関係者等の知見を活用し、琉球・沖縄史教育を短・中・長期的に取り組むために「琉球・沖縄史教育推進委員会」(仮称)を立ち上げること。
3 同委員会で小・中・高校の系統的な琉球・沖縄史教育計画及び指導方法やテキスト・資料集等を作成し、各学校に提供するなどの支援や関係機関・歴史研究者・学校現場をつなぐ体制構築等を行うこと。