陳情文書表

受理番号第169号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和4年12月1日 付託年月日令和4年12月13日
件名 沖縄県内の学校のトイレへの生理用品設置と継続的な予算化に関する陳情
提出者生理の貧困を考える会おきなわ
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要旨


 これまで経済的な理由で生理用品を購入できない事例が主にクローズアップされてきたが、その理由以外にも生理用品を購入できない女性が多い。父子家庭の思春期の子供たちは、父親に生理用品を買ってほしいと言葉にするのが精神的に非常に難しく、それ以外でも生理や性教育に関する話題がタブーとされている家庭では、子供から買ってほしいとは言いづらい。現在、学校では保健室配布が基本であるが、次の授業に間に合わないからとして保健室でもらうケースは極めて少ない。周期が整っていない児童は生理がいつ始まるか予想がつかないことが多く、休み時間10分で保健室に行き、生理用品をもらいトイレでつけて、次の授業の準備をするのは非常に難しい。トイレに生理用品を設置することでいつ生理になっても安心して使うことができ、学校生活でのストレスが緩和されるとともに学業にも専念できる。また、貧困対策だけではなくSDGsの観点からも必須である。現在、那覇市をはじめ複数の市町村で設置等の取組が進んでいるが、市町村によって取組に差があることで子供たちが不利益を被る。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 県内の学校の個室トイレ内に生理用品を設置すること。
2 継続的な予算をつけること。
3 サニタリーショーツを返却不要とすること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者教育委員会
報告内容

【保健体育課】
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公立学校においては、市町村からの配布や、個人・団体等からの寄附などにより、生理用品が必要な児童生徒のために、保健室やトイレで無償配布を行っているところであります。また、サニタリーショーツについても、一部の学校においては無償配布を行っております。
さらに、研修会等を通して、寄附団体レッドボックスの活用を促すとともに、トイレの個室への設置等を進めているところであります。
県教育委員会としましては、児童生徒が安心して学校生活を送れるよう、トイレへの設置について、引き続き各学校へ促してまいります。