要旨
近年、偏った栄養摂取など子供たちの食生活の乱れや食物アレルギー等による健康への影響が問題となり、食に関する指導の充実が喫緊の課題である中、栄養教諭を中心にした学校における食育の重要性はますます高まっている。栄養教諭の果たす役割は、食育基本法、学校給食法、学習指導要領等において位置づけられているにもかかわらず、本県においては、平成19年度の栄養教諭任用開始以来、栄養教諭の配置がここ数年全く進んでいない。
全ての栄養職員が栄養教諭として任用している県がある中、全国と比較しても本県の任用状況は下位に位置しており、食育に大きな格差が生じている。全ての子供たちが享受すべき教育の機会均等から見ても望ましい状況ではない。
学校教育における食育は、次世代を担う「心身ともに健康な県民」を育てる上からも大変重要である。
ついては、次世代を担う児童生徒の心身の健康を守り、育成するため、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 栄養教諭の現在の定数を撤廃すること。
2 学校栄養職員候補者選考試験を廃止し、栄養教諭選考試験を実施すること。
3 現職の学校栄養職員全てを早期に栄養教諭に移行すること。 |