要旨
今年3月10日、航空自衛隊那覇基地の第5高射群が嘉手納基地において、初めて地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の機動展開訓練を実施し、同月15日には同基地の南西航空警戒管制団が移動式レーダー装置等の移動警戒隊機動展開訓練を実施した。本訓練に先立ち、航空自衛隊の展開訓練実施のため嘉手納飛行場の一部を共同使用することについて日米合同委員会の承認を得たとの防衛省の発表に対し、三連協は訓練中止を求める抗議・要請文を提出しており、その反対の声を無視して訓練を強行したことは極めて遺憾である。空自は、今回の訓練は日米共同ではなく単独で実施したもので、発射機に実弾は積んでおらず特定の国を意識したものではなく、緊急時に備えて様々な環境で訓練する必要があるとして理解を求めるとともに、今後、自衛隊施設以外への展開も含め全国で同様な訓練を実施することを示唆した。長年にわたり航空機騒音や悪臭に悩まされ続けている町民からは、嘉手納基地での米軍と自衛隊の共同訓練が恒常化し、さらなる基地の負担増大及び機能強化を懸念する声が高まっており、断じて容認できない。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 自衛隊における嘉手納基地共同使用による機動展開訓練を実施しないこと。 |