陳情文書表

受理番号第53号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和5年4月19日 付託年月日令和5年6月13日
件名 表記法を言語圏別(集落毎)に分けてつくるよう求める陳情
提出者うちなーぐち会
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要旨


 県は令和4年5月30日、琉球語・沖縄語の表記法を伝統的表記法の「漢字交じりのひらがな」から「カタカナ」に変えてしまった。
 このことにより、我々の先祖が残した魂の文化である言語、古文書、芸能、組踊、古典音楽、古典舞踊、雑踊り、民謡、沖縄芝居等の全ての文化が崩れ去ってしまう。
 戦前生まれのネイティブ話者や有識者、県民に諮りもせず、数名の学者に丸投げをして5年もの年月を費やし密室で決められたことを、県がホームページで公表したことは誠に残念の極みである。
 6つの言語圏の中で県民に最も多く使われ、共通語化している「うちな一ぐち」の表記法は、既に先達が「漢字交じりのひらがな」と定め文化遺産として受け継がれ、現在も使われている。そのため、表記法を改める必要はない。
 なお、ここで言う表記法とはあくまでも「琉球・うちな一ぐち」のことであり、その他の言語圏の表記法については、県が言う全ての言葉は平等だとの意味においても、「しま」の言葉の多様性を尊重する意味でも、「しまくとうば」という造語に一くくりにするべきではない。
 ついては、琉球語・沖縄語の表記法を言語学者と地域の話者や識者と協力して言語圏別(集落毎)に分けてつくるよう配慮してもらいたい。