要旨
沖縄県の人口10万人当たりの薬剤師数は全国ワースト1位であり、本島北部地域や離島においてはさらに輪をかけて少ない。全国的に薬剤師の数は年々増えているが、現在でも都市部以外での薬剤師不足が深刻な地域は多い。超高齢社会を見据え、地域医療水準の向上を図るためには、医療チームや地域包括ケアシステムの中での薬剤師不在は避けなければならない。さらに、薬機法改正で期待される投薬後の薬学的ケアの実効性を高めるために、より質の高い薬剤師が求められている。
離島県である当県では、県外での高額な就学費用が保護者に大きな負担となっており、県内に薬剤師養成校を求める県民の要望は多い。また、県内に薬剤師養成校を設けることは、県の地域特性を生かした将来の医療関連産業育成にも寄与するものである。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 県内国公立大学に薬学部(科)を創設すること。2 地域医療を担う人材確保のために、入学定員に適切な地元枠を設定すること。3 薬学部が創設され、薬剤師が輩出されるまで、薬剤師不足を解消するための薬剤師確保対策の取組を強化すること。 |