陳情文書表

受理番号第195号 付託委員会文教厚生委員会
受理年月日令和2年11月18日 付託年月日令和2年12月8日
件名 県内国公立大学への薬学部(科)創設及び薬剤師確保に関する陳情
提出者一般社団法人 沖縄県薬剤師会
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要旨


 沖縄県の人口10万人当たりの薬剤師数は全国ワースト1位であり、本島北部地域や離島においてはさらに輪をかけて少ない。全国的に薬剤師の数は年々増えているが、現在でも都市部以外での薬剤師不足が深刻な地域は多い。超高齢社会を見据え、地域医療水準の向上を図るためには、医療チームや地域包括ケアシステムの中での薬剤師不在は避けなければならない。さらに、薬機法改正で期待される投薬後の薬学的ケアの実効性を高めるために、より質の高い薬剤師が求められている。
 離島県である当県では、県外での高額な就学費用が保護者に大きな負担となっており、県内に薬剤師養成校を求める県民の要望は多い。また、県内に薬剤師養成校を設けることは、県の地域特性を生かした将来の医療関連産業育成にも寄与するものである。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 県内国公立大学に薬学部(科)を創設すること。2 地域医療を担う人材確保のために、入学定員に適切な地元枠を設定すること。3 薬学部が創設され、薬剤師が輩出されるまで、薬剤師不足を解消するための薬剤師確保対策の取組を強化すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
1及び2について
 県内国公立大学に薬学部を設置することは、薬剤師不足を解消するための有効な方策の一つであると考えております。
 県は、これまで沖縄県薬剤師会と連携し、県内の国公立大学と意見交換を行ってきたところであり、令和2年度から県内薬剤師需給予測及び薬学部設置可能性等調査事業を実施し、薬剤師不足解消及び県内国公立大学への薬学部設置の必要性、可能性等に係る調査を進めているところであります。

3について
 県は、平成26年度から薬剤師確保対策事業を実施し、県内で勤務する薬剤師の確保に努めているところであります。
 薬剤師は、超高齢社会を見据えた地域医療水準の向上を果たすためにも必要な職種でありますので、今後とも薬剤師確保対策の強化に努めてまいります。