陳情文書表

受理番号第33号 付託委員会米軍基地関係特別委員会
受理年月日令和5年2月24日 付託年月日令和5年3月9日
件名 嘉手納基地における米軍機の騒音激化に関する陳情
提出者嘉手納町議会議長
仲村渠 兼栄
要旨


 嘉手納基地に常駐配備されているF15戦闘機の段階的退役に伴い、F22戦闘機及びF16戦闘機の巡回配備が開始された昨年11月以降、嘉手納基地周辺では米軍機から発生する騒音が激化している。町の測定調査によると、今年1月の1日平均騒音発生回数は、巡回配備前の昨年10月との比較で、屋良測定局で約2.5倍、嘉手納測定局で約2倍などと町全域で騒音の激化が明らかになった。F22戦闘機及びF16戦闘機の巡回配備以外にも、報道等によると今年1月だけでも三沢基地等所属EA18G戦闘機が計5機、岩国基地等所属F35戦闘機が計38機、原子力空母ロナルド・レーガン艦載機FA18戦闘機が計8機、さらに横田基地所属CV22オスプレイ計5機など国内外から多数の外来機が相次いで飛来したことが確認されている。特に外来機は轟音を立てながら急上昇離陸や急旋回飛行を繰り返し、住宅地上空を飛行するヘリコプターの様子も度々確認されている。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 嘉手納基地への外来機の飛来を禁止すること。
2 嘉手納飛行場における航空機騒音規制措置を遵守すること。
3 嘉手納飛行場からの訓練移転期間及び参加規模をより一層拡充すること。
4 嘉手納基地における負担軽減(嘉手納におけるさらなる騒音軽減)に基づき、町民が実感できる有効な対策を早急に講ずること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
 嘉手納飛行場では、昼夜を問わない訓練やエンジン調整、外来機の度重なる飛来などにより、騒音や悪臭などの被害が増大し深刻な問題となっております。
 県としては、これ以上、地元の負担増になることがあってはならないことから、令和3年11月に内閣官房長官に、令和4年9月に防衛大臣に対し、同飛行場における航空機騒音規制措置の厳格な運用、同飛行場所属航空機の県外、国外への長期にわたるローテーション配備、外来機の飛来制限など、地元が負担軽減を実感できる取組を行うよう要請しており、令和4年6月には、知事から総理大臣に対し、外来機の飛来制限を米側に申し入れるよう求めたところです。
 今後ともあらゆる機会を通じ、三連協とも連携し、日米両政府に対し粘り強く働きかけていきたいと考えております。