陳情文書表

受理番号第103号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和3年6月7日 付託年月日令和3年6月15日
件名 新型コロナウイルス感染拡大に伴う県内酪農家への経済的補塡に関する陳情
提出者沖縄県酪農農業協同組合
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要旨


 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため県内の学校が臨時休校となったことにより、毎日、学校給食用として製造されていた牛乳の納入がストップし、酪農生産現場では経営存続にまで影響を与えかねない状況となっている。現在は各乳業メーカーの協力により、余剰乳となった学校給食用牛乳を加工乳に混入しているが、その価格には大きな差がある。
 また、各メーカーの余剰乳受入れによってもなお余剰乳が発生しており、その解消のため県外に移出するものの、沖縄県は離島県であり輸送代がかかるため、学校給食用牛乳との価格差がますます広がっている。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 これまで取引していた学校給食用牛乳と現在の別用途での取引額との間に大きな差があるため、学校の臨時休校期間中、その差額について補塡すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
1 新型コロナウイルスの感染防止対策により、令和3年6月7日から20日まで県内の小中学校等において実施された休校措置及び令和3年8月に県内の小中学校等において実施された夏休みの延長、令和4年1月のまん延防止等重点措置に伴う分散登校等に伴い、学校給食用牛乳の供給が停止され、余剰乳が発生しております。
 このため、余剰乳については価格の安い加工乳配合用乳及び脱脂粉乳等の原料として販売され、経済的損失が発生しており、県は令和4年3月7日に沖縄県酪農農業協同組合と余剰乳の発生状況、酪農家の経営状況、必要とされる支援策等について意見交換を行っております。
 県としましては、学校給食用牛乳の安定供給を図るためには、酪農家の経営の安定に繋がる生産性の向上やコスト削減などの支援策が必要であると考えており、引き続き沖縄県酪農農業協同組合と意見交換を行いながら今後の支援策について検討を進めてまいります。