陳情文書表

受理番号第46号 付託委員会土木環境委員会
受理年月日令和4年3月9日 付託年月日令和4年3月16日
件名 「天の浜」の安全・安心で自由・適正な利用に関する陳情
提出者沖縄県南城市津波古自治会
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要旨


 南城市佐敷字津波古にある「天の浜」は、市民の憩いの場となっている人工ビーチであるが、約2年前から「入れ墨集団」が同所にばっこし、騒音被害、ごみ散乱等の問題を引き起こし、一般市民による安全・安心で自由・適正な利用が阻害されている。また、彼らの営業行為となっているマリンレジャーで使用される水上オートバイ等は、漁船等の間近を高速度で航行するなど遊泳者のみならず漁業従事者にとっても危険であり、海岸法に規定する「海岸の適正な利用」及び港湾法に規定する「秩序ある整備と適正な運営」が確保されていない状況である。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 天の浜の管理者である県は、違法行為を見逃すことなく、海岸法や港湾法等、あらゆる関係法令を駆使し、管理者としての権限を積極的に行使するとともに、他県の先行事例に学び水上オートバイの航行規制に係る条例を制定すること。
2 県は、天の浜における水上オートバイの利用の在り方について、「港長」である中城海上保安部長と連携し具体的な打開策を示すこと。
3 中城湾港長期構想について、次期計画の変更の際に、現行計画で「船だまりゾーン」に指定されている馬天地区(天の浜)を、市民等が「海や港を通じて交流し、にぎわい・憩うことができる空間」として安全・安心な「親水・交流ゾーン」に加えること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

1及び2 県は、中城湾港海岸馬天北地区(天の浜)における適正な海岸利用を図るため、令和3年度から継続して南城市と協議を行っており、「海浜を自由に使用するための条例」に基づき平成6年度に策定された「海浜利用に関する総合的施策」を踏まえ、市町村が海浜ごとに利用ガイドラインを作成することが可能であることを令和3年12月に提案したところであります。
 現在、南城市において、地元自治会や関係者等の意見を取り入れながら、海岸の安全、安心及び適正な利用に関する利用ガイドラインの作成に取り組んでおります。
 県としては、他県の取組も参考に、南城市や関係機関と連携し、引き続き、適正な海岸利用が図られるよう取り組んでいきたいと考えております。
3 中城湾港馬天地区は、港湾計画(改訂)において、地域の水産業等の振興を支援するとともにマリンアクティビティ拠点の形成を図る小型船だまりゾーンとしております。
 天の浜は海岸保全施設であり、港湾計画への位置づけの必要はありませんが、利用環境が整えば、親水・交流の場として活用することは可能であると考えております。