要旨
新型コロナウイルスが世界中に拡大し2年以上が経過したが、今なお感染拡大は止まらず、沖縄でも連日高水準で感染者数が推移している。公共サービス労働者の多くは、地域医療・保健衛生、清掃、学校、介護あるいは各種相談や給付窓口となる役所などで、エッセンシャルワーカーとして住民生活のために奮闘してきた。しかし、現場におけるこの間のコロナ対策は終わりの見えない災害対応と言え、その中で働く女性も強く影響を受けている。忙しさはピークに達し、通常業務に加え、新型コロナウイルス感染防止対策のため、ワクチン対策をはじめエッセンシャルワークの最前線で苦しい状態に置かれている。働き方改革やテレワークと言われても、人員不足ではどんなに工夫しても限度がある。しかも子育てや介護などの社会的責任は、まだまだ女性に集中しており、職場を離れる女性も少なくない。職場環境の悪化によるメンタル疾患・早期離職者等の増加により、さらなる人員不足を引き起こす悪循環が続いている。質の高い公共サービスの提供には、質の高い労働力の確保が必要であり、コロナに限らず、いつ起こるか分からない災害に対応できる、的確な人員確保が早急に求められる。
ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
記
1 緊急・災害時にも質の高い公共サービスを提供するために、公務職場に適正な人員を確保すること。 |