陳情文書表

受理番号第65号 付託委員会総務企画委員会
受理年月日令和4年4月27日 付託年月日令和4年6月14日
件名 公共サービス労働者の適正な人員確保を求める陳情
提出者沖縄県女性団体連絡協議会
*********
要旨


 新型コロナウイルスが世界中に拡大し2年以上が経過したが、今なお感染拡大は止まらず、沖縄でも連日高水準で感染者数が推移している。公共サービス労働者の多くは、地域医療・保健衛生、清掃、学校、介護あるいは各種相談や給付窓口となる役所などで、エッセンシャルワーカーとして住民生活のために奮闘してきた。しかし、現場におけるこの間のコロナ対策は終わりの見えない災害対応と言え、その中で働く女性も強く影響を受けている。忙しさはピークに達し、通常業務に加え、新型コロナウイルス感染防止対策のため、ワクチン対策をはじめエッセンシャルワークの最前線で苦しい状態に置かれている。働き方改革やテレワークと言われても、人員不足ではどんなに工夫しても限度がある。しかも子育てや介護などの社会的責任は、まだまだ女性に集中しており、職場を離れる女性も少なくない。職場環境の悪化によるメンタル疾患・早期離職者等の増加により、さらなる人員不足を引き起こす悪循環が続いている。質の高い公共サービスの提供には、質の高い労働力の確保が必要であり、コロナに限らず、いつ起こるか分からない災害に対応できる、的確な人員確保が早急に求められる。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 緊急・災害時にも質の高い公共サービスを提供するために、公務職場に適正な人員を確保すること。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
 職員の配置については、その必要性や効果、業務量等に応じた適切な配置に努めており、また、各所属においても、勤務環境に配慮しつつ、事務事業の見直しやマネジメントを行いながら事務を処理しているところです。
 知事部局においては、新たな行政需要等に対応するため、平成29年度から令和4年度までの5年間において、独立行政法人化で減となった職員定数を除き93人増員しているほか、必要に応じて臨時的任用職員や会計年度任用職員を配置するなど、適切な執行体制の確保に努めているところです。
 また、新型コロナウイルス感染症への対応にあたっては、必要な人員の確保と職員の負担軽減の双方の観点から、各部等における不要不急の通常業務の休止や縮小等の見直しを行うとともに、非常勤職員の配置や組織の見直し、業務委託なども行いながら、迅速で的確な対策を実施できるよう努めているところです。
 県としては、社会情勢や本県を取り巻く環境の変化を踏まえて行政需要を的確に捉えながら、引き続き適切な定員の配置に努めてまいります。