陳情文書表

受理番号第4号 付託委員会経済労働委員会
受理年月日令和2年12月18日 付託年月日令和3年2月16日
件名 石垣島地区におけるサトウキビ振興に関する陳情
提出者新製糖工場建設推進協議会
会長(石垣市長) 中山 義隆外4人
要旨


 昨年11月に石垣市で開催された新石垣島製糖工場早期建設総決起大会において、工場設備の59年という経年劣化による処理能力の低下や操業期間の長期化により、品質低下や春植え、株出し作業の遅延等、農業経営に支障を来す事態が発生しているとの声が多数寄せられた。
 ついては、下記事項につき配慮してもらいたい。
                 

1 製糖工場の全面改修または部分改修には多大な事業費が試算され、大変厳しいものとなっている。県内含蜜糖工場建て替えと同様のスキームによる高率補助メニューの導入、もしくは沖縄振興特別措置法に基づく新規事業の創設等、公的助成を拡充すること。
2 官民協力による製糖副産物の高付加価値化及び新産業化等への取組を行うこと。
3 県全体のサトウキビ生産振興について、その有効かつ総合的な施策として、機械化一貫体系やスマート農業の導入促進及び農地の利用集積及び土づくり・病害虫対策等について、官民一体となった取組体制の構築及び支援を行うこと。

採択された請願・陳情の処理経過及び結果について(報告)

報告を求めた者知事
報告内容

(処理経過及び結果)
 さとうきびは、本県農業の基幹作物として農家経済はもとより、製糖業との両輪により地域経済を支える重要な作物であります。
 石垣島製糖工場は築58年が経過し、建屋等が老朽化している状況となっており、工場建替の意向があります。
 一方、工場建替については、建設費用が多額になることから、事業実施主体の負担が大きな課題となっております。
 このため、県では、石垣市、製糖工場、生産者団体等で構成する「沖縄県分蜜糖工場安定操業対策検討会議」を開催し、安定操業の確保及び工場建設に関する具体的な方策について検討を重ねているところであります。
 県としましては、石垣市、生産者等からの意見要望なども踏まえ、引き続き、製糖副産物の総合利用を含めた、高率補助による工場整備に向けた具体的な方策について検討してまいります。
 また、収穫機械をはじめとした農業機械類の導入支援、作業受託体制の充実に向けた農業機械士や生産法人の育成及び支援、優良種苗の安定供給、自然災害の発生状況に応じた対策などを実施するとともに、スマート農業の導入に向けた自動操舵トラクターの性能評価等、引き続き、関係機関と連携し、さとうきびの生産振興に取り組んでまいります。